すると青いライトが会場を満たし、激しいロック調のバンドサウンドが会場に轟きだすとサンダードラゴンのメンバーが登場。
先ほどのファイヤードラゴンとは一転、生バンドによるヘヴィロックが鳴り響き、スパドラとも、ファイヤードラゴンとも異なる“ロックバンド”の音楽性に一気に会場の空気が塗り替わる。
登場したサンダードラゴンのメンバーたちはそれぞれ色違いでパステル色のシャツに黒い皮パンツを身にまとい登場。『Rock Tonight』『Hard Days』といったサンダードラゴンのオリジナル曲から、『INAZUMA』『リマカブロ!』といったスパドラ曲まで全てバンドによるアレンジで全く別の魅力を持った楽曲として披露される。
バンド演奏が産み出す熱量に感化されてか、メンバーも普段と異なる様子を見せており、メンバーからは普段とは異なる激しく燃える炎のような気迫が出ており、ステージから発せられる大きな熱気は会場をくまなく包み込み、観客を大いに盛り上げていた。
4曲を一気に歌い終えると、ギラギラした目つきで「楽しいな、オイ!」と興奮気味に洸希がメンバーに語り掛ける。
これを受けて彪馬も冷静な口調ながらも「(ファイヤードラゴンは)何しんみりしたステージをやってるんだ。彼氏ぶりやがって」とファイヤードラゴンに対して対抗感を露にするコメントも。
その後、この日は壮吾がメンバーにイジられる一幕も見られ、アカペラの歌唱で壮吾の声が出ない様子を再現されてしまったり、JRの有料席を“課金”と呼んでいる事を和也に明かされてしまうなど、メンバー内の様子がステージ上でもそのまま垣間見えるようなやり取りを多々見せてくれた。
その後再びファイヤードラゴンが登場し、陰陽が印象的なライティングの元、ドキッとさせるようなソロダンスを各自披露する『Drive Me Crazy』、サンダードラゴンによるこれまでのヘヴィロックとは少し趣の異なる大人要素やグローバルなダンスミュージック要素の入った『真冬の熱帯夜』、続けてメンバー9人による洸希プロデュースのスパドラらしい大人の色気が存分に発揮された『Jacket』が披露される。
その後、再びMCに入ると全員でこれまでを振り返りながらも、毅は「4年間、9人欠けずにやってこられたことは凄い。それぞれみんな悩みとかもあったけど、色々な選択肢が出てきた時に、スパドラをちゃんと選んで、4年間自分たちがスパドラを続けて来られたのは、ファンの皆さんが僕たちに良い景色を見せてもらえている事がモチベーションになっていると改めて感じている。心から感謝したい」と静かに語りながら、ファンへの感謝を口にした。
