ラップを利用した発声練習を全員で行った後、いよいよ、発表の時間がスタート。晋平太が「1番最初に歌ってくれるやつ」と呼び掛けると、受講生の1人が挙手。晋平太は「1番手のプレッシャーの中、よく手を挙げてくれました」と声を弾ませ、受講生が、サッカーに熱中した後、目標を見つけられずニートをしていたというこれまでの人生をラップで歌い始めた。ラップの中で、受講生は、「何もしないで終わるこのままじゃ」と不安を言葉にし、結果を出して勝ってきたサッカー時代を呼び起こし、“結果を残して勝つ”という意志を歌い上げた。
ラップを終えた受講生に、晋平太が「今の気持ちは?」と声を掛けると、受講生は満面の笑みで「気持ちいい!」と絶叫。その声に促され、受講生たちが次々と名乗りをあげ、それぞれのラップを発表していった。
高校を中退した後、ヤンキーインターンシップを見つけたという17歳の男性は、「今はまだやりたいことないけど、卒業するときは笑顔で終わるぞ。ここでやるぜ、チューズ・ザ・ライフ!」と気持ちを言葉に。晋平太は「やりたいことがない人は、それを歌えばいい。やりたいことがないということは、どんな可能性も広がっているということ。それに、17歳なんて、やりたいことがなくて当たり前」とエール。
ぶっちゃけTEENS 君のことばプロジェクト 画像 4/7
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ラップの発表はまだまだ続き、ある受講生は岩手で生まれ育った少年時代を、別の受講生は柔道の県大会で優勝した後にケガをした経験を語った。ほか、ニート生活の間に悩んだという受講生は「絶対するぜ! 親に恩返し」という言葉でラップを締めた。
受講生たちの剥き出しの言葉が歌われるたびに、晋平太は「そういうこと、ラップにしなかったら人に言わないでしょ」、「大事なのは正解がないということ。中身を比べるためにラップをしているわけじゃないから。自分が納得したら、それが正解だから」、「普段言わないことを言葉にでき、それをみんなが自然に聞いてくれることがラップのいいところではないかなと思います」と声を掛けた。人と関わることが嫌で人間関係が苦手という受講生は、ラップを終えると、「変わったのではないかなと思います。前に一歩、出られるようになったと思います」と目を輝かせていた。
全員がラップの発表を終えると、晋平太は、「自分を知ってもらうことって怖いよね。でも、ずっとそのままというわけにはいかないし、自分の人生を選択して行かなければならないじゃないですか」と全員に声を掛けた。続けて、「今日、みんなの前で自分の人生を話せたことは、ひとつ前に進むことができたということ。これから先、自分の気持ちをしっかりと人に話せる人間になってほしいなと思います。今日、みんなの前でラップを発表できたので、これから先、『こっちを選んだ方が辛いけど、きっとこっちを選んだ方が成長できそうだな』というときに、大変そうな方を選択していけば、きっと成長して行けると思います」と想いを言葉にした。
