RED WARRIORS Photo by
森島 興一 画像 2/4
「Hello! アンドゥトロワ!」ユカイがスパンコールのジャケットで再び登場する。彼ららしい旋律の詰まった『SWEET RED FLOWER』に、会場中が手拍子で応えている様子を目にしていると、RED WARRIORSというバンド、そしてアルバム『Swingin’Daze』の普遍的な魅力が改めて感じられるかのようだった。
ここで黒いスーツにサングラスのシークレットエージェントが手錠を持ってステージ上に登場。逃げるユカイを追いかける。追いかけられるユカイはステージを飛び降りオーディエンスの中へ。客席の中を逃げてステージに戻った途端、とうとう手錠をかけられて、また舞台袖に消えていった。
続いての曲は、ユカイのアコースティックギターと口笛で始まる『灰と蜃気楼』。アルバムの順番に展開するライブも残すところ、あと2曲となった。「さぁ立ち上がろう。奴らが言ってることは嘘!嘘!嘘!嘘!嘘ばっかりだ。わかっているはずだ。その嘘にいつまでしがみついてるんだ。立ち上がれ! 革命を起こそう」ユカイのセリフからの『90'S REVOLUTION』では会場中が拳を上げ、ユカイは顔半分がJOKERメイクのまま「Ha! Ha! Ha! Ha!」と高笑いして曲の世界観を盛り上げた。第1部のラストは『GOLDEN DAYS』。壮大なバラードが流れる中、ステージ真上でミラーボールが回転し、会場中に幻想的な白い光を反射させる。ユカイはステージ前方にマイクを置いてステージを去っていった。
【第2部 The Greatest Hits】
ディキシーランドジャズ風のサウンドが流れる中、ダイアモンド✡ユカイは白い水玉模様の入った黒いスーツで登場。ファンからの人気投票で選曲されたという第2部は1988年にリリースされたシングル『Still Of The Night』からスタート。ステージ上でドラムのビートが響き始めると「I need you lover! I want you lover!」シャウトするユカイ。そう、2曲目は『WILD CHERRY』だ。マイクスタンドを振り回しながらステージ左右に動き回り、クライマックスとなるサビでは、ユカイがマイクスタンドを客席まで伸ばし、オーディエンスのシャウトをあおって盛り上げた。
キーボードのイントロからユカイのブルースハープで始まったのは『Mr.Woman』。「舞浜ベイビー。ブルースは好きかい? とっておきのブルースをお届けしよう。これは33年前の話だ」。こうして始まった、スタイリッシュなのにキマりきれない男のブルースは、いつ聴いても味わい深い。続いてはユカイが自らアコースティックギターを抱え『イマジン』を弾き語り、サビをシンガロングした後に、ジョン・レノンへ捧げる曲『John』。切ないギターソロ、そしてカッティングが強調されたギターの旋律。「世界は変わっているのか?」と問うユカイ。変わるべきもの、変わらざるべきものは何かを考えさせられるこの曲を聴きながら、少なくともこの問いかけと彼らの奏でるサウンドは普遍だということを改めて実感させられた。