オメでたい頭でなによりが10月14日(月・祝)のCLUB CITTA'から「全国2マンツアー『真剣2マン遊VIVA!』」をスタートさせた。同ツアーは全国7箇所にて対バン形式にて行われていくもの。この日の打首獄門同好会を始め、今後、四星球、ハルカミライ、BRADIO、XmasEileen、TOTALFAT、氣志團と共に各地で共闘を繰り広げていく。そのタイトル通り、異なるお互いの音楽性(アイデンティティ)を真剣にブツけ合いながらも、共に楽しい一夜(遊び場)へと昇華させるべく行われる同ツアー。早速それは初日から実現。各々ラウドロックというカテゴリにして、片や生活密着型の打首獄門同好会、片や日本一オメでたい人情型のオメでたい頭でなにより(以下:オメでた)の双方は、満場に向け互いに己の音楽性を真摯にブツけ合い、両者この上ない程の豊潤で楽しい時間を、この日集まった者たちに寄与してくれた。
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まずはステージに打首獄門同好会が現れる。「オメでたとは長いつき合い。今回もツアーで東北を一緒に回ったが、どの会場も熱くしてくれて嬉しかった。それに対して今日は自分たちが熱い会場にして返礼する番だ!!」と挑んだ彼ら。
約1時間に渡り持ち前の「生活密着型ラウドロック」を実践していく。
写真:ゆうと。 画像 2/7
まずは「こどものねごと」のこの日ならではの川崎バージョンにて遊ぼうぜと場内を誘った彼ら。ドライブ感を擁したヘヴィで疾走感のあるサウンドと共に、フロアに放たれたマグロのバルーンが飛び交った「島国DNA」、スピードメタルなサウンドに乗り、肉料理名が次々に挙げられた「ニクタベイコウ!!」等々、序盤~中盤は彼らの代名詞の一つ、飯テロな食べ物/日本の食産物讃歌が次々と放たれていった。
中盤では「布団の中から出たくない」のアンサーソングとも捉えられた新曲「なつのうた」も披露。また「はたらきたくない」が終わってしまう三連休を慈しませた。
写真:ゆうと。 画像 3/7
終盤は更にフロアも交えたライブが展開された。場内に配布されたうまい棒をみんながサイリューム代わりに振った「デリシャスティック」、ミクスチャーテクストの中、「寝る前に歯を磨けよ」等の促しも印象的な「歯痛くて」、「おどるポンポコリン」の疾走ヘヴィカバーを経て、ラストは再び食文化讃歌な「日本の米は世界一」が放たれ、情熱的な空気と雰囲気を保ったままオメでたへとバトンが渡る。
転換中には、オメでたのVo.赤飯による、お馴染みの疑似ラジオ風番組「オールナイト転換」を展開。コミカルなトークが場内をほぐしていく。
オメでたにとっては、2017年11月以来約2年ぶりのこのチッタでのステージ。SEに乗り、ぽにきんぐだむ(G.&Vo.)、324(G.)、mao(B.)、ミト充(Dr.)が順に登場。間を空け赤飯も登場。「来たぞーチッタ!!今日は出来るか心配だったけど、こんなに集まってくれて嬉しい! 今日は残念ながら来れなかった奴らもいるかもしれないけど、是非そいつらの分までお互い楽しんでやろう!!」と最新シングル「乾杯トゥモロー」を発射。ヘヴィで疾走感のある同曲を通し会場中で乾杯のジョッキが交歓される。
序盤は久々の曲や彼ら独特の和風が取り入れられた曲等楽曲たちが連射されていく。対して最新シングルからの曲も印象深いものが多かった。スラッピーなmaoのベースに情報量の多い赤飯のヴォーカルも特徴的な「四畳半フォークリフト」では、ネガティブな曲調ながら会場の不安が吹き飛ばされていく様を見たし、同曲での324の渾身のギターソロや♪こんな場所でも 生きるしかねえ♪の歌声が台風で疲弊した身体や気持ちに活力を与えてくれる。加え、同作からの「チャイルドプレイ」では、ぽにきんぐだむのラップがリードを取り、そのストイックでメッセージ性のこもった歌内容が会場を鼓舞した。
