2011年より毎年開催されているテレビ朝日主催の音楽ライブイベント、テレビ朝日ドリームフェスティバル(通称:ドリフェス)が幕張メッセ国際展示場ホールにて開催された。台風19号の影響により、2日目からの開催となったものの、ラストを飾る14日(祝・月)は予定通り開幕。ヘッドライナーを務めるYOSHIKIのライブレポートをお届けする。
ドリフェス最終日、場内から聞こえてくるYOSHIKIコールとともに映し出されたオープニングビデオは、YOSHIKIの生き様がショートフィルムのようにまとめられ、強いメッセージが込められたものだった。
人はいずれ死ぬが作品は永遠に残るということ、
今は亡き仲間のためにやるべきことがあること、
生命と引き換えに芸術を創り上げていくこと、
激しく美しく、さまざまな想いが込められた約10分間にも及ぶ映像が終わり、歓声とともに登場したのは、白ジャケットと黒のレザーパンツ姿でピアノの前に座るYOSHIKIの姿。彼が手掛ける音楽プロジェクトViolet UKのボーカルKatieが歌う「HERO」からYOSHIKIの華麗なるショーが幕を開けた。
X JAPAN・YOSHIKI ©テレビ朝日ドリームフェスティバル2019 画像 2/7
歌が終わり、一瞬の静まりからスクリーンに映し出されたのは、今は亡きX JAPAN
のメンバーhide。生前に活躍していた頃のライブ映像にオーディエンスの視線が集まると「もし自分がhideに声を掛けていなかったら、彼は生きていたかもしれない」という言葉が耳に響いていく。複雑な思いを映像の中で語るその傍らでYOSHIKIが弾き始めたのは、hide with Spread Beaverの楽曲「HURRY GO ROUND」。YOSHIKIからhideへのギフトのような、穏やかで美しい音色が場内を包み込んでいった。
