記念すべき20枚目のシングル「闇夜に舞う青い鳥」をリリースしたBREAKERZが、およそ2年ぶりとなるツアーを全国5箇所5公演で開催。「Seeking the Blue Bird」と題された今回のツアーは、新曲のテーマともリンクする「幸せの象徴とも言える“青い鳥”を探しに旅に出る」というコンセプトの下、夢や希望を想起させる清々しいナンバーに加え、いつも通りのエキサイティングなライブ鉄板曲を取り揃えた熱いステージを展開した。
ツアー2日目、渋谷 TSUTAYA O-EASTで行われた東京公演をレポートする。
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開場と同時にあっという間に埋め尽くされていったフロア。17時。開演の時刻を迎え、オーディエンス達の今か今かと逸る思いを、さらに煽るかのような4つ打ちサウンドのSEに乗ってお馴染みのサポートメンバー、Matsu(Ba.)、MAKOTO(Dr.)に続き、SHINPEI(Gt.)、AKIHIDE(Gt.)、DAIGO(Vo.)の順に姿を現わすと歓喜のどよめきが上がった。黒をベースに、コサージュやラインストーンなど、メンバーそれぞれどこかしらに青色をあしらったシックな衣装がとても似合っている。
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SHINPEI 画像 4/11
ブルーとグリーンの光線が激しくクロスするステージ上、ぱっと両手を広げたDAIGOにスポットライトが当たるのを合図に、幕開けを告げる序章曲からスタート。ギター1本の伴奏に乗って、「闇夜に舞う青い鳥」のサビをエモーショナルに歌い上げた。そして、「Seeking the Blue Bird」の一声を合図に激しいドラムのフィルが響き1曲目「激情」をドロップ。ド頭からクライマックスを思わせる観客の盛り上がりにDAIGOも触発されたのか、ステージ先端で客席へ身を乗り出しいきなりもみくちゃ状態だ。さらに2曲目「NEXT LEVEL」のイントロでサングラスを外したDAIGOの表情はいつにも増して挑発的。分厚いバンドサウンドがフロアを一気に飲み込んでいった。
「ツアー2本目。東京に帰ってきました。ただいま!と言っても、まだ北海道しか行ってないんですけど(笑)。今日は日頃の鬱憤や、持て余しているパワーをぜひこのステージにぶつけてください! みんなで青い鳥を探しに行こうぜ!」(DAIGO)
1st MC後は、大空を羽ばたく鳥のように伸び伸びと明快な歌声と演奏で届けた「アオノミライ」、フロア一斉ジャンプで激震を起こした「BIG BANG」、マイナー調のアッパーチューン「Dark Night」、タオル振り回しで熱風を起こした「NEVER ENDING STORY」と、4曲ノンストップで駆け抜けた。
続いてはメンバー紹介。
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「光る汗、ほとばしる筋肉!今日も絶好調SHINPEIです! 13年目の活動になり、 20枚目のシングルでも、まだまだ気持ちはルーキー!頑張ります!」(SHINPEI)
「たくさん甘い物の差し入れをいただき、久々に多くの糖分を摂取しました。糖分は脳に必要ってことで、なんか今日はいつもに増して冴えています! でも何より甘い僕らの糖分、脳に必要なのは皆の笑顔ですから、今日もよろしく!」(AKIHIDE)
「先日仲の良い同級生と同窓会をした時、“BREAKERZのイケメンのギタリスト、カッコイイね”と言われました。昔だったら、“自分じゃないのか、悔しい!”って気持ちになったと思うけど、今は、“13年一緒にやってるバンドメンバーです!”って誇らしい気持ちになりました。今日も最高のメンバーでお送りしていきます!」(DAIGO)
学生時代の甘酸っぱい話題にも触れた後は、こちらもセンチメンタルでドリーミーなナンバー「Milky Way」。優しく丁寧にレガートするDAIGOの歌声、繊細なトレモロ奏法によるAKIHIDEのギターソロ、SHINPEIが奏でる美しい鉄琴の音色に心癒された。その後は一変、不穏なディストーションギターが鳴り響く、ライブでは珍しい初期のナンバー「Re:born」が披露された。次に各楽器陣のソロを交えたインストセクションを挟んで、洒落たコーラスが華を添えるダンサブルなロックナンバー「hEaVeN」、メロディアスでキャッチーな「I feel…」と、『青春』『自分探し』『見果てぬ未来』といったキーワードが歌詞から浮かび上がってくる楽曲を続けざまに披露。さらに満場が一体となるライブ人気曲「絶対! I LOVE YOU」を立て続けに投下し、ひとときも休む暇を与えぬライブ構成で中盤を駆け抜けていった。
「幸せの青い鳥を探しにいくツアーですけど、俺たちにとって『青』というカラーはすごく大事な色で、その1つの理由に俺たちにとって大事な存在、『名探偵コナン』がいます!」(DAIGO)
