2019.08.20 公開
●リゴー「ルイ14世の肖像」 (ルーヴル美術館所蔵)
17世紀後半、フランス国王ルイ14世は「朕(ちん)は国家なり」と宣言し絶対王政を確立。バロック様式ともいえるヴェルサイユ宮殿をつくり豪華な宮廷文化が花開いた。重量感のあるカツラ、最高級レースのクラヴァット(ネクタイの起源)を首に巻き、絹靴下、分厚い儀式用マントをはおっている。表は青ビロード地にフランス王家の紋章、百合の花を金糸で刺繍しており、裏地は高価な白貂(しろてん)の毛皮。そして真っ赤なリボン付きハイヒール。王侯貴族の品格を見事に伝える作品。
●マネ「笛を吹く少年」 (オルセー美術館所蔵)
マネは、19世紀パリを代表する画家のひとりで、“印象派の父”と称された。彼の最も親しまれている作品のひとつが、フランス近衛軍鼓笛隊の少年を描いたとされる本作。少年は、金のボタンが光る黒い上着に、ラインが入った赤いズボンを履いている。帽子を被って白い襷(たすき)と笛ケースを持って、ポーズをとったら、あなたも「笛を吹く少年」。
▼大塚国際美術館 基本情報
大塚グループ創立75周年記念事業として、創業の地である徳島県鳴門市に設立した世界に類を見ない「陶板名画美術館」。古代壁画から世界26カ国190余の美術館が所蔵する現代絵画まで、1000点を超える世界の名画を特殊技術によって、陶板で原寸大に再現している。レオナルド・ダ・ヴィンチ「モナ・リザ」、ゴッホ「ヒマワリ」、ピカソ「ゲルニカ」など、美術書などで一度は見たことがある名画が一堂に展示され、日本にいながら世界の美術館を体験できる。
●住 所 :〒772-0053 徳島県鳴門市鳴門町鳴門公園内
●URL :http://www.o-museum.or.jp/
4ページ(全5ページ中)
