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そして、3番目に登場した大黒摩季は、彼女が高校時代に初めて買ったアレサの名盤アルバム「Lady Soul」の1曲目に収録されている「Chain Of Fools」でブルージーに登場。多くのヒット曲が生まれた1968年の人気曲である「Sweet Sweet Baby」やローリング・ストーンズをカバーした「Jumpin’ Jack Flash」で一気に会場のボルテージを上げる。
さらには、自分がデビューする前、コーラスの師匠でもあった坪倉唯子と「(You Make Me Feel Like) A Natural Woman」を夢が叶ったと感無量に歌い、会場を魅了する。
その後、大黒摩季がアレサ・フランクリンを後世に伝えていく若い世代の代表と推す鈴木瑛美子をステージに招き入れる。今月にデビューするという若干20歳の彼女は、その真っ直ぐな若さと一途さ、期待を越える歌唱力と情感で「Ain’t No Way」を熱唱する。
そして、ライブのタイトルにもなっているアレサの代表曲「Respect」では全員が勢ぞろいし、その圧倒的なボーカルのパワー、フェイクの応酬に会場は熱気で溢れんばかりとなり、最後は、“自由”を謳った「Think」で締めくくる。観客との掛け合いに客席は総立ちとなり、最高潮の盛り上がりの中、終演した。
大黒摩季が言うように、各アーティストそれぞれのオリジナル・ヒット曲は封印し、純粋にアレサ・フランクリンを愛してやまないアーティストが集い、アレサへの“RESPECT”を込めて開催されたこのライブ. . . ダンス・ミュージック全盛の今の音楽シーンの中で、そのルーツとも言えるソウル、R&Bに代表される黒人音楽の”カリスマ”、アレサ・フランクリンを出演者も観客も心から讃えられるライブになったと言える。
【出演者】
大黒摩季 (Vocal)
小柳ゆき (Vocal)
福原美穂 (Vocal)
鈴木瑛美子 (Vocal)
小島良喜 (Piano, Organ)
村上“ポンタ”秀一 (Drums)
岡沢章 (Bass)
斉藤ノヴ (Percussions)
西慎嗣 (Guitar)
原田喧太 (Guitar)
坪倉唯子 (Vocal, Chorus)
今村友美 (Vocal, Chorus)