2019.08.18 公開
超特急、『EUPHORIA』ツアーファイナルを迎え遂に全国開通!

超特急 Photo by 米山三郎、深野輝美  画像 1/12

さらに「今日はいろんな意味で熱くなる日だと思うんで、僕たちと一緒に楽しむ準備できてますか!」とカイが煽り、タカシが「Summer love」を歌い出すと、なんとステージバックとホール側面のカーテンが開いて、外の光景が全開に! 本物の海と空をバックにライブするという南国の大自然を活かした予想外の演出に8号車は沸き返る。シュノーケル、麦わら帽子、虫取り網、水鉄砲といった夏アイテムを身に着けたダンサー陣も楽しそうにステージを跳ねて、腕を組んで共にスキップしていたタクヤに突き飛ばされたタカシに、すかさずユーキが「大丈夫?」と駆け寄るシーンも。さらに客席へと飛び込み、サイン入りビーチボールを次々にアタックして8号車の歓声を浴びれば、小道具に使った浮き輪をそのまま並べてセットの一部とし、「Make it hot!」から夏メドレーに突入する。と、事前の天気予報では曇りのち雨だったにもかかわらず、「OVER DRIVE」では本名に“太陽”の文字を持つタカシが、太陽の光の中で爽快に歌い上げる奇跡の光景が! さすが超特急、やはり“持っている”グループである。

このツアーからリニューアルされた「Secret Express」のコールも場内一丸となって見事にキマり、興奮冷めやらぬ8号車の熱を瞬時に冷ました「Fashion」では、タカシの悩ましくも透き通ったファルセットに剥き出しの照明が都会のビル群のように見えてくる錯覚も。全33公演というボリュームでボーカリストとしての表現力・耐久力を大きく鍛えてきた彼だが、会見での「この会場の外まで飛ばしていくような気持ちで臨んで、全国の8号車やユースケにも僕の歌声を、愛を満遍なく届けていきたい」という言葉を、しっかりと叶えていた。ピンチをチャンスに変えた見事のシーンの連続も、メンバーの進化あってこそのものだが、それを支えていたのが8号車の声援であることも事実。今ツアーのテーマ曲「Hey Hey Hey」では、熱い8号車の声援とコールを受けて、精度を増したキレあるダンスと余裕たっぷりのソロアクションを繰り広げていたのにも驚かされた。これぞ33公演4ヶ月をかけて超特急と8号車が作り上げてきた成果に違いなく、タカシが“まさにここがラスフォリア!”とツアー名の“EUPHORIA”と“ラスト”を合成したファン発信の単語を入れて歌い替えるや大歓声が湧き、8号車とのシンクロ率の高さを物語る。

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一方、リョウガが「沖縄といえば思い出すんだよね。“GOLDEN BATTLE”ですよ!」と、昨年アルバム『GOLDEN EPOCH』発売時に6人が2組に分かれて行ったユニット対決に触れたMCでは、なんと、その勝者であるシーサー☆ボーイズが現れる。メンバーのカイ、リョウガ、ユーキの3人が、沖縄民謡をモチーフにした持ち歌「インオキナワ」で太鼓片手にエイサーを歌い踊ると、待ってました!とばかりに8号車は大喜びだ。「沖縄って聞いた瞬間、やるしかねぇって思った」とカイが告げたように、本場での披露を熱望していた3人は実に楽しそうで、その後ろではシーサー役を任じられて山台の左右に陣取ったタクヤとタカシが、こっそりサビを踊り狂って8号車を爆笑させる場面も。メインダンサーの3人だけがボーカルを務めるレア中のレア楽曲を、アルバムリリース時のイベント以来8ヶ月ぶりに目撃できたというのも間違いなく沖縄だけのスペシャルだ。

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また、久米島で美しい海を見て感動したタカシ、砂浜で姪っ子と「My Buddy」を踊り、修学旅行では友達とお揃いのTシャツを買ったユーキと、それぞれ沖縄での思い出を語るとラストスパートへ。エネルギッシュな「コーシエンノイ」に、タカシとユーキが全身を使った投げキスで愛を届けた「My Buddy」のラストでは、タクヤが「全国制覇達成!」と誇らしげに宣言する。そしてソロダンスのパートが加えられて、グッとスタイリッシュに変貌した「Believe×Believe」が終わると、なんとメンバーが2階&3階客席から登場! 触れられるほどの距離まで8号車に近づき、序盤のリョウガのMCが絶妙な伏線だったことを気付かせると、サイン入りのカラーボールを8号車へとスローインしながら夏曲の「浮つきWAVES」で客席を隅から隅まで一周。さらに鉄板曲「Burn!」で1階席にたどり着くと、通路からバッテンダンスを贈って8号車と一つになる。そしで本編を締めくくったのは、今ツアーで一度も披露されていない曲だった。

超特急、『EUPHORIA』ツアーファイナルを迎え遂に全国開通!超特急 Photo by 米山三郎、深野輝美  画像 10/12

超特急、今までたくさんのことがありました。それでも8号車と一緒にすべて乗り越えてきました。これからも共に乗り越えていきたい、そんな気持ちを込めて」と「You know, I know」をタイトルコールすると、客席から悲鳴があがる。くじけそうな心を抱きしめて、“手探りでもいいさ”と再び立ち上がる力を与えてくれるような曲の最中、「ファイナルをここ沖縄で迎えられることを本当に感謝しています。これからも一緒に笑顔になっていこうね!」とユーキが絶叫。そのダンスに優しさだけではなく、厳しさや鋭さも垣間見えるのは、ファイナルまでの道のりが決して順風満帆ではなかったことの証だろう。

「全国制覇達成しました。これからも一緒に旅を続けていきましょう」(カイ)と、その言葉のままの想いを乗せた「gr8est journey」を贈り、まだ見ぬ旅路の果てへと共に想いを寄せたアンコール。スクリーンに映し出された日本地図から沖縄へとズームアップし、そこから青い点が地球へと変化していく照明効果も実に感動的だった。既に次の目標を見据えている彼らは、そして想いの丈を伝えてゆく。

「この沖縄公演、一時はどうなってしまうんだろうな?って思ってしまうときもあったんですけど、ここでしかできないスペシャルライブができて、本当に思い出に残るライブになったなと思います。次、ユースケが戻ってきた時はもっと最高な、もっと完璧な、もっと幸せがあふれるようなライブにしたい。今回は完璧になるのはまだ早いんちゃうんか?って神様が言ってるような気がするんで、また6人で沖縄に戻ってきます!」(タカシ)

「いろんなことがあったよ! でも、無事こうして沖縄でライブができて、ちょっと複雑な気持ちの人もいるかもしれないけど、みんなと目と目を合わせてライブができたことに、ホントに感謝しかない。このラストスパート、ユースケにも届けて、笑顔溢れる未来に向かって突き進んでいきましょう!」(ユーキ)

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