表情は、一変。ノスタルジーな香りを振りまきながら、Super Break Dawnは和要素を抱いたEDM系のメロウバラード『線香花火』を歌唱。誰もが心の中に持っている郷愁という景色の中へ、切ない恋の終わりの風景を彼らは塗り重ねてゆく。その歌は、あまりにも悲しくて瞼を潤さずにいれなかった。切ない物語を描き出す彼らのステージから、目が離せなかった。
ここから、ふたたび熱狂の中へ飛び込もうか。次に披露した『Voom Vroom』は、秋にリリース予定の新曲。触れた瞬間から、刺激的なビートに触発され身体が沸きだす。その演奏の上で甘く、でも、煽るように熱狂を求めてゆく歌声に触発され、自然と身体は騒いでゆく。口ずさみやすいポップチューンでありながら、躍動するビートも印象深いように、ライブに良い熱狂のフックを与える楽曲になりそうだ。
Super Break Dawn(UNION STAR'S 2019) 画像 5/8
Super Break Dawn(UNION STAR'S 2019) 画像 6/8
最後にSuper Break Dawnは、心をドキドキとした気分に染めあげるエレクトロなダンスチューン『SUMMER DELIGHT』を披露。メンバーたちが手にしたタオルを振り回すたびに、フロア中の人たちも手にした大きく赤いサイリウムやタオルを振りまわしていた。とても親しみやすい歌なのに、サウンドが刺激的でタンサブルだからこそ、心は歌に惹かれつつ、身体は騒がずにいれなかった。彼らに触発され、笑顔で飛び跳ねてゆく大勢の観客たち。性別や年齢を超え、そのライブへ触れた人たちをトロピカルな楽園へ連れてゆくSuper Break Dawnのライブ。このグループ、注目しておきたい!!
ライブ終了後、10月30日には1stアルバム『BLUE MOMENT』を発売することも発表。この日収録した新曲たちも、ここに収録になるということか。さらに2020年1月25日に新宿ReNYで1stワンマン公演が決定。ここで動員が500人を越さなければ無期限活動休止になる。でも、今の勢いなら…。
(取材/文:長澤智典)
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