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そこから和哉が「爽やかな夏だけじゃなくバチボコに盛り上がる夏も!」と煽り、頭から攻撃的なラップで突っ込んでいった「La Vida Loca」が、場内の熱気を一気に爆上げしてゆく。各メンバーのプロデュース曲が集まる『3rd Identity』のうち、和哉のプロデュースによるラテンの香り漂うチューンで全員揃って腰を振れば、場内は悲鳴で騒然。さらに、玲於が「お前ら全員で俺たちにかかってこい!」と気勢をあげたメタルチューン「BADASS」では、躍動する洸希のヒューマンビートボックスと、ステージを左右に大きく移動して煽り上げる9人に、オーディエンスもペンライトを大きく振り上げる。キャッチーなシングル曲「SWEET DEVIL」でも和哉のデスヴォイスが炸裂し、壮吾と楽がメンバーの腕を逆上がりするアクロバティックなパフォーマンスも。続く「Mada’ Mada’」では今度は玲於がメンバーを発射台に大ジャンプを見せ、彪馬の「まだまだイケるぜ!」の声に「SUPER★DRAGON!」と客席から大音量で返れば、メンバーも「お前ら最高だぜ」と賛辞を贈る。その瞬間、彼らの間に存在する確かな絆が感じられ、思わずキュッと胸が高鳴った。
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そしてクライマックスを越え、心地よい達成感が漂う場内で始まったラストソングは「ゲットレジャーニー」。レゲエの開放的なリズムに乗せてようやく笑顔を見せると、ジャンが「最後に手元にあるもの掲げていくぞ! そしてブン回そうぜ!」と先導してタオルを振り回し、客席ギリギリまで迫ってオーディエンスと夏の思い出を分かち合ってゆく。そんな9人の姿は青春の真っ只中にいる等身大の少年そのもの。けれど、ひとたびスイッチが入れば実年齢からは遥か遠い存在となる、その不思議さは今の彼らだけが持っている魅力だ。
9月7日には日比谷野外大音楽堂にて初の野外ワンマンを行う彼らだが、そちらのチケットが即日ソールドアウトしたため、8月20日には大阪城野外音楽堂で追加ワンマンの開催も決定している。現在、YouTubeで順次公開しているアルバム収録曲のMVは海外からも高い注目を集め、今後さらに活躍の幅が広がることが期待されるSUPER★DRAGON。この日のライブの模様は9月にCSテレ朝チャンネルで放送予定なので、ぜひ、そちらでも彼らのハイレベルなパフォーマンスをチェックしてみてほしい。
文:清水素子
【ライブ情報詳細】
SUPER★DRAGON ONEMAN LIVE「IDENTITY NINE」
■2019年8月20日(火)【大阪】大阪城野外音楽堂
開場 16:30 / 開演 17:30
■2019年9月7日(土)【東京】日比谷野外大音楽堂
開場 16:30 / 開演 17:30
