T.M.Revolution名義で多くのヒット曲を生み出してきたアーティスト、 西川貴教。 故郷である滋賀で県初の大型野外ロックフェス「イナズマロック フェス」を10年にわたって主催するなど、 いろんなことに挑戦し続けている。 そんな西川の新たなチャレンジとなったのが本名の西川貴教名義での音楽活動だった。 2018年3月に本格的にスタートさせ、 今年の3月にはアルバム『SINGularity』をリリース。 そして4月から初の全国ツアー「Takanori Nishikawa LIVE TOUR 001[SINGularity]」をスタートさせ、 6月20日に追加公演となる東京・Zepp Tokyoでファイナルを迎えた。
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ステージ上のカウンターが開演時刻までの時間を表示しており、 始まる前から客席の熱気はどんどん上昇していた。 バンドメンバーたちが登場し、 カウンターの数字がゼロになるとステージ中央から西川が登場。 「Roll The Dice」を力強い歌声で聴かせ、 「Bright Burning Shout」で「いけるはずやろ、 東京!!」と煽り、 さらに会場を熱くさせた。
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「今回は西川貴教、 初めてのツアー。 一生の中でそんなにあるはずないのに、 何度か経験しているような気がする。 でも正真正銘、 西川貴教としての生まれて初めてのツアー。 俺たちのライブへようこそ!」と挨拶。 そして、 ステージ後方のビジョンについて「このLED、 ただのLEDじゃないんです。 AI(人工知能)なんです」と説明。 今回のツアーはアルバムと同じく「SINGularity」というタイトルが付けられており、 これは「技術的特異点(人工知能が人類の知性を超える時点)」という意味だが、 このライブでは学習機能付きの架空のAIである“F.L.E.I.(フレイ)”が人間の心を理解する努力をし、 共存を目指すというストーリーが秘められている。 F.L.E.I.との会話、 そして美しい映像も今回のライブの大きな特徴であり、 魅力でもある。
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「Hear Me」では大合唱となり、 「REBRAIN In Your Head」ではオーディエンスが手拍子で盛り上げる。 そしてゲストボーカルとして参加したSawanoHiroyuki[nZk]の楽曲「NOISEofRAIN」も披露。 “共存”を目指していたF.L.E.I.だったが、 「Be Affected」「His/Story」と曲が進んでいくにつれて、 友好的なムードは一転、 F.L.E.Iは「共存はできそうもないわね」と人の魂は不明瞭で不安定だと突き放す。 シリアスなムードになるが前向きな気持ちで「HERO」「UNBROKEN (feat. 布袋寅泰)」を歌い、 物語は一つのエピローグを迎えた。
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しかし、 「夢を持てとは決して言わない。 その代わり、 オレがお前の夢になってやる。 西川貴教、 オレがSINGularityだ!」と宣言し、 「Roll The Dice」を先ほどとはまったく違うアレンジで歌唱。 「さぁ、 ここからは未開の地。 いけるか、 東京! ありえないことを起こそう! この瞬間、 日本で一番でっけえクラブ作るぞ!」と呼びかけ、 「His/Story」「REBRAIN In Your Head」「Hear Me」「HERO」「Elegy of Prisoner」「UNBROKEN (feat. 布袋寅泰)」も1回目とは異なるアプローチで畳み掛け、 西川の宣言どおりZepp Tokyoは巨大なクラブと化し、 最高のグルーヴに包まれた。 そして最後は「BIRI x BIRI」で締めくくった。
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