2019.07.17 公開
ZYYG(ジーグ)、13年ぶりライブで令和の時代に再始動宣言!

ZYYG  画像 1/3

日本音楽史に刻まれる90年代ビーイングブームの一翼を担ったバンド・ZYYG(ジーグ)。

93年にサントリービール「ダイナミック」のCMソングにデビューシングル「君が欲しくてたまらない」が起用されると、初登場でオリコンシングルランキング3位を記録。鮮烈なデビューを飾り、翌月にはZYYG, REV, ZARD & WANDS featuring 長嶋茂雄として「果てしない夢を」を発表。初登場2位となり一気に認知を広めた。その後、メンバーの入れ替えを経て、94年から高山征輝(Vo.)、後藤康二(Gt.)、加藤直樹(Ba.)、藤本健一(Dr.)の体制で活動。

日本だけでなく、今やアジアでも愛される「ぜったいに 誰も」(テレビ朝日系アニメ「スラムダンク」のオープニングテーマ)が大ヒットを記録。96年からはライブを精力的に行い、全国を駆け巡っていた彼らだが、99年に解散。当時行われなかったラストライブが2006年に実現した際には、大阪にファンが終結し、根強い人気を印象付けた。

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正統派ビートロックバンドとして平成音楽史に確かな足跡を残したZYYGが、令和元年7月14日、下北沢ReGで再結成ライブを行った。

小雨が降る中、会場の前にはたくさんの人。どこか神妙な面持ちで開場を待つかつてのロック・キッズたち。そしてちらほらと20代とおぼしき若者の姿も。扉が開き、階段を駆け下りてライブフロアへと急ぐ人、ライブグッズを求める人。あっという間に会場はいっぱいになり、一歩も動けないほど。ロック・ヒーローの登場を待つそわそわとした空気を切り裂くノイジーなサウンドが響くと、会場が暗転。先ほどまでZYYGのミュージックビデオを映していたスクリーンが上がると、ZYYGのメンバーはオーディエンスの歓声と拍手に迎えられて13年ぶりのステージに姿を現した。

オープニングナンバーは「君が欲しくてたまらない」。時間の経過を感じさせない高山のパワーボーカルと、後藤、加藤、藤本が創る圧倒的なサウンドに、会場のボルテージは早くも120%!会場中からあがる“サイコー!”の声に応え、高山が13年ぶりにその言葉を発した。

ZYYGのLIVE ROCKIN' HIGHへようこそ!”

2曲目の「Noizy Beat」で完全に会場が温まると、ファンからの“おかえり!”の声が響く。高山の“ただいま”の言葉と、続く“最後までいこうぜ!”の声に応じるオーディエンス。その言葉通り、ZYYGもオーディエンスも、1曲目からアンコールに至るまで勢いを止めることはなかった。初めてライブに来たというファンも多く、まさに音楽は時代を超えるということを実感する空間でもあった。

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「ぜったいに 誰も」「JULIA」といった会場が一体となったヒットシングル、いまだCD化されていない「Only Only You」など、ライブだからこそ聴けるレアナンバーを含めた全17曲。令和に聴く平成のビートロックは、色あせるどころか一層鮮やかに力強く響き、明日への活力へとその形を変えていた。会場を後にするファンの生き生きとした表情が、すべてを物語る。

ZYYGのビートは、今もしっかりとファンの中に刻まれているのだ。
そしてそんなファンの前で高山は宣言した。

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