「SHINPEIはどっちかっていうと、“緑茶”じゃない?(笑)。でもロックバンドでティーが例えに出てくるって珍しいよね。まあ、僕らは皆さんのオアシス的存在だからいいですけどね。勿論僕達にとってもみんなからライブで元気を貰って、また明日から頑張れるっていうオアシス的な空間であることは間違いありません!」(DAIGO)
そんなやりとりでひとしきり盛り上がった後は、せっかくのAKIHIDEの誕生日ということで、お祝いを兼ねてDAIGOがピアノを弾くことを告げ、AKIHIDEがセンターへと移動、DAIGOの代わりにヴォーカルを務めることが告げられた。
「DAIGOくんが作曲をして、僕が作詞をしたという、当時の僕らにとってはすごく挑戦した曲です。「星に願いを」聴いてください!」(AKIHIDE)
一音一音丁寧に鍵盤を叩くDAIGO。一方、AKIHIDEはゆったりとしたサウンドの波に乗って澄んだ歌声を実に気持ち良く会場の隅々にまで響かせていった。
メンバー紹介の後演奏された「Triangle」は、デビュー10周年記念の際に開催した「10番勝負ライブ」にゲスト出演したTrignal(人気男性声優の江口拓也、木村良平、代永翼からなるユニット)をフィーチャーして制作された、ワルツのリズムが心地よいドリーミーなナンバー。間奏に入っている胸キュンなセリフも今回はメンバー3人がバッチリ決め(CDではTrignalが担当)、会場を湧かせた。
「僕達がこうやってステキなライブが出来るのは来てくれるみんなのおかげだといつもいつも感謝しています。BREAKERZの夢はこれからずっとずっと終わることはありません。みんなも小さな夢、大きな夢、色々あると思います。俺たちと一緒にいくつになってもずっとずっと終わらない夢を追いかけていきましょう」(DAIGO)
そう真摯に語り、そして本編ラストは生バンドと弦が融合した重厚なサウンドが生み出したバラードチューン「夢物語」で、大きな感動の中エンディングを迎えた。
アンコール。出演者全員が再びステージに姿を表すと、艶やかなバイオリンの音色によって「ハッピーバースデーソング」が流れ出した。2番に入ると会場全体で大合唱。少し照れ臭そうに控えめな笑顔を咲かせながら、会場全体を見渡しお辞儀を繰り返すAKIHIDEに向けて、心からの祝福の歌が届けられた。