また曲中、彪我は歌詞の内容を引き合いに出し「まだ‟ねこにゃんにゃん”してない、‟ねこにゃんにゃん”、もっと‟ねこにゃんにゃん”してよねー!」とかわいらしい単語を口にしつつも、力強く会場を挑発するように煽るほか、サビのネコの手を真似たかわいらしいダンスも、サウンドが太くなった分、可愛さとカッコよさのギャップがより際立ち、さくらしめじならではの世界観と魅力を持った曲となっていた。
続けて、ラテンエッセンスを織り交ぜられつつ、激しいギターとベースによるミクスチャーロックサウンドで激しく聴かせる『いーでぃーえむ』。
雅功は会場へ手拍子や振りなどを促し、良いリアクションの観客へ、満面の笑みで両手のサムズアップを見せるなど、客席とコミュニケーションを楽しむ姿を見せる。
この曲に限らず雅功は、終始客席をくまなく見まわし会場を盛り上げていたが、こうして観客が漏れなく盛り上がれる空間を作り上げる力は高校生離れしており、これも5周年という月日で養われたものだろう。
さくらしめじ Photo by 鈴木友莉 画像 5/10
その後明るく疾走感のあるポップチューン『ケセラセラララ』へ。
なお曲中、カラーボールが客席へ投げ込まれたが、受け取った観客はプレゼントをもらえるそう。
これはさくらしめじの誕生日であるこの日にちなみに、プレゼントを彼らから逆に観客へ送るという粋な“サプライズ”。
しかしこの話をしている際、ボールを投げた彪我はソワソワしている様子。
実はボールが観客に当たってしまったのを見ていたようで「当たってなかったですか…?大丈夫ですか…?」と真顔でその観客の方へ語り掛けており、会場からは和やかな笑いが起る場面も。
続けてこのMCでは2つめのサプライズとして、今年の冬にアルバムがリリースされる事が発表された。
その後、5周年という節目に際し、SNSを通じてファンから集まった‟さくらしめじの好きな曲”がメドレーで演奏される事に。
自身初めてのメドレーとの事で、2人とも緊張を隠せない様子だが「やりますか(雅功)」
「押忍!(彪我)」と気合を入れ、ギターの弾き語りによるメドレーがスタート。
『ひだりむね』『ゆめがさめたら』『まよなかぴくにっく』など彼らの中でも人気の高い楽曲を中心に全10曲が披露されたが、当初はいずれの曲の中にも‟ほっこりさ”“優しさ”“一生懸命”さを感じたが、この日はそれぞれの曲で異なる表情を見せており、切なさ・疾走感・力強さ・もどかしさなど、ギターと2人のハーモニーのみというシンプルな弾き語りの中、様々な情景が抑揚をもって描かれていた。
またこれを作り上げている2人のギタースキル、抑揚と表現力のあるハーモニー、音楽を楽しんでいる様子、そこから生まれる絶妙なグルーヴ感なども堪能する事ができ、5年という軌跡が生み出した、‟さくらしめじの音楽”を感じ取れるメドレーとなった。
そして再びMCで5年前ストリートライブからスタートしていたことに触れつつ、今年で高校3年生となる2人。
学生生活の卒業を控えた事を受け、さらなるサプライズで「世界一Happyな(高校)卒業ライブ」と題し、高校卒業ライブが行われる事も発表された。









