「岡崎体育とバーチャル食事デート体験」が楽しめる幕間映像を挟んでコンサートは2部に突入。スクリーンには、先日公開されたばかりの“岡崎体育÷JINRO”名義の新曲「今宵よい酔い」のミュージックビデオが流れ、イントロにあわせて凡そ100kgはあるだろうと思しき巨漢が、ハーネスに吊られてフライングでスクリーン裏から登場し、観客の度肝を抜いた。そして平均台のような花道を通ってセンターステージに移動し、リフターを使用するも全く歌詞が出てこないというネタ曲「Voice of Heart」を挟んで、ポップアップからステージ上唯一のお友達としてファンに絶大な人気を誇るペンギンの「てっくん」が1部(「FRIENDS」)に続いて再登場。岡崎体育より、本日「てっくん」がソニーミュージックよりメジャーデビューしたと紹介し、デビュー曲「フェイクファー」を初披露となるミュージックビデオとともに届けた。
現在TikTokで話題の「なにをやってもあかんわ」(3rdアルバム『SAITAMA』収録)のミュージックビデオ(幕間映像)を経て本編は第3部に突入。ライブ曲でお馴染みの「Stamp」にのせて、ステージ下手より岡崎体育が原付バイクに乗って勢いよく登場。ヘルメットを着用したまま後半戦に向けて観客を煽り、「今からみんなの近くに行くからね~」との言葉を残し原付バイクでステージを後にした。すぐさまステージ下手より、アイドルのアリーナコンサートでお馴染みのトロッコに乗って登場。派手な電飾に彩られたトロッコに乗り、“トロッコ曲なのに初披露曲”であることを揶揄した「トロッコにのって」を歌唱。続けざまに、これまた初披露となる「オーディオコメンタリー」では、後日発売されるであろうこの日の映像商品を見越した本人による副音声を聞かせるというシュールなネタで盛り上げた。
そしてコンサートはいよいよ佳境に。自身が手掛けたTVアニメ「ポケットモンスター サン&ムーン」テーマソングメドレーを熱唱し、最後は「The Abyss」で感動的なフィナーレを迎えた。
アンコールでは、「鴨川等間隔」と、この日の為にずっと歌わずにいたという、デビューアルバム『BASIN TECHNO』の最後を飾る「エクレア」を切々と歌い上げた。さらにダブルアンコールに応えて再びステージに登場した岡崎体育が、この日の最後に選んだ曲は「Explain」。「この場をもって最後になるこの曲で、バチバチに盛り上がって終わりたいと思います」との曲フリから、“いつかはさいたまスーパーアリーナで口パクやってやるんだ 絶対”という歌詞通り、SSAでの“口パク”を有言実行し、自身夢のワンマン公演を締めくくった。その後、来年2月11日(火・祝)にエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育館)でのワンマン公演を新たに発表、“体育館”でのアリーナ公演に意欲を示すと、改めてトロッコに乗り込み、この日会場に詰め掛けた18000人に感謝を伝え、「人生最良の日になりました」と挨拶しステージを後にした。