2019.05.28 公開
BUCK-TICK、約24000人のオーディエンスが熱狂すた 初となる幕張メッセ2DAYS「ロクス・ソルスの獣たち」をリポート!

撮影:田中聖太郎写真事務所  画像 1/7

BUCK-TICKが5月25日・26日に千葉・幕張メッセ 国際展示場9・10・11ホールで、“ロクス・ソルスの獣たち”公演を開催。終演後には、12月29日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館公演をファイナルとするライブツアー“THE DAY IN QUESTION 2019”の開催を発表した。

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彼らが幕張メッセで単独公演を行なうのは今回が初のこと。これまでも“THE DAY IN QUESTION”や、12年に一度のメモリアルな“CLIMAX TOGETHER”など、作品を帯同しない大規模な単独公演を開催し、その度に伝説を残してきたが、2日間で約2万4千人を動員したこの公演は、それらに匹敵する新たな金字塔を打ち建てたと言える。

BUCK-TICK、約24000人のオーディエンスが熱狂すた 初となる幕張メッセ2DAYS「ロクス・ソルスの獣たち」をリポート!撮影:田中聖太郎写真事務所  画像 2/7

この公演について、1910年代の怪書「ロクス・ソルス」のイメージを彷彿させるものの、タイトルだけではその内容を想像し難く、謎が謎を呼んでいたのだが、このステージで観客が目にしたものは、“今まで誰も見たことがない”BUCK-TICKの姿だった。左右センターの3方向に伸びた花道。花道の先に設置されたセンターステージ。ホログラム演出。客席の間を練り歩く入場方法。円形のアコースティックセット。新曲の初演奏とレア曲満載のセットリスト。デビュー30周年を経て、新たなフェーズへと踏み出した彼らが、初日のMCで「30年経って、今日はいろんなことにチャレンジしてみました」と、はにかんだのだ。そんな彼らの新しい試みは、観客を大いに熱狂させた。趣向を凝らしたステージ演出と、美麗かつダイナミックなライティング、そして見る者を魅了するパフォーマンスで至高の世界へ誘った幕張メッセ公演の2日目、26日のステージを紐解こう。

BUCK-TICK、約24000人のオーディエンスが熱狂すた 初となる幕張メッセ2DAYS「ロクス・ソルスの獣たち」をリポート!撮影:田中聖太郎写真事務所  画像 3/7

ステージ中央に設置された丸いスクリーンに、ロクス・ソルスの森に迷い込んだような映像とSEが流れた後、この公演のテーマソングと言って過言ではない「獣たちの夜」で一気に会場のテンションをぶち上げる。黒い獣の皮をまとったような衣装の櫻井敦司(vo)が、歌いながら花道をのし歩くと大きな歓声が上がった。続いて今井寿(G)が「キューン」と猫の鳴き声のような音を鳴らすと「GUSTAVE」へ。間奏では今井、星野英彦(G)、樋口豊(B)が連なって花道を練り歩く。2曲続けて獣たちからの挨拶を受けた観客は、ここから悪夢のようなめくるめく世界へと引きずり込まれるのである。ヤガミ・トール(D)がタイトなビートを聴かせる「PHANTOM VOLTAIRE」、樋口がアップライトベースでルンバのリズムを奏でる「Lullaby-Ⅲ」のデカダンな2曲、ゆらりと立ち上る炎の映像をバックにした「謝肉祭−カーニバル−」では、仮面を手にした櫻井の妖艶な歌と星野の熱の帯びたギターリフが、「キラメキの中で…」では歌メロに今井が奏でる「白鳥の湖」のメロディが絡み合い、ますます倒錯の世界へと落ちていくのだった。「相変わらずの「アレ」のカタマリがのさばる反吐の底の吹き溜まり」では、まるで水中にいるかのようなスクリーンの中の櫻井と、ステージ上の今井がツインヴォーカルをとる。

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