そして、開演前に集めた会場アンケート用紙を手に、「みんなの春の思い出」や「chayへのメッセージ」を読み上げるコーナーでより親密な雰囲気を作り上げ、弾き語りライブならではのカバーコーナーに突入。「大好きな春ソング」だという槇原敬之「遠く遠く」をスピッツ「春の歌」をアコギの弾き語りでカバー。さらに、ザ・ポリス「Every Breath You Take」のカバーでは、アウトロでループマシーンを使い、アコースティックギターのアルペジオとコーラスを録音し、ドリーミーなサウンドスケープを実現。さらに、エド・シーランの「Shape of You」では、アコギをかき鳴らし、ボディを叩いてリズムループを走らせ、キーボードによる印象的なフレーズやコーラスも追加。1曲で一人7役をこなした演奏に観客もクラップで参加し、フロアはこの日一番の盛り上がりを見せた。そして、4月24日にリリースされた12thシングルの表題曲「大切な色彩」ではアコギを使ってシャッフルビートを作り、観客のクラップに合わせて歌唱。「青春をテーマに、過ぎていく一瞬一瞬の時間の大切さを描いた」というアップテンポナンバーに続いて、彼女がメジャーデビューを夢見て路上ライブを行なっていたインディーズ時代から歌っていた「Together」で、28歳になった今のchayと自身の青春時代を鮮やかに交錯させて本編の幕は閉じた。
アンコールでは、ライブTシャツにデニムのラフなカッコで登場。ニューシングルのカップリングに収録されたポップナンバー「With」をピアノの弾き語りで披露。「大切な親友との別れをテーマにした」という曲を優しく歌い、温かいムードの中で締めくくられた。なお、chayは矢口監督の最新作『ダンスウィズミー』にミュージシャン役として出演する。
