5月18日、恵比寿LIQUIDROOMでパノラマパナマタウンの1st full album "情熱とユーモア" release tour「HUMAN PARTY」がファイナルを迎えた。
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パノラマパナマタウン Photo by Atsuko Tanaka 画像 4/8この日のライブはMCで岩渕が「俺にしか歌えない歌を歌いたい、俺らにしかできない音楽をしたい」と話していた通り、パノラマパナマタウンにしかできない、熱くて楽しくて優しい、観ている間にたくさんの感情が生まれるような”めちゃめちゃ生きてる”ライブだった。
本編はアルバム1曲目でもある“Top of the Head”から始まり、会場の温度が一気に上がったまま”$UJI”、”Gaffe”、”マジカルケミカル”といった今回のツアーで鍛え上げられたライブ・チューンを間髪入れずに披露し、彼らのホームタウンである神戸・新開地に捧げる”SHINKAICHI”では4人が丸になって演奏する姿や両手をあげて飛び跳ねる観客の姿も見えた。
パノラマパナマタウンのライブは観客を巻き込んで盛り上がる、思わず笑顔になるような楽しさやそれを分かち合う喜びといった、たくさんの想いが伝わるような熱いものなのだが、”月の裏側”から”シェルター”と続いたライブ中盤は、思わず黙って聴いてしまうような「聴かせる」もので、会場の雰囲気が一気に変化したのを肌で感じた。
そんな中で私が注目したいのは、岩渕の地元について歌われた”真夜中の虹”とそのあとに歌われた”Waterfront”。”真夜中の虹”は「寂しい商店街」の景色が見えるような、哀愁を帯びた浪越のギターの音色が観客の心を揺らし、「今日この場所を選んだ選択、交わる可能性、人生の交差点、お互いの選択が間違ってなかったと思えるように。人生はいつだって水際」という言葉から始まった”Waterfront”の曲中でメンバーが奏でる、熱さの中に寂しさを織り交ぜた旋律は、初のフルアルバム「情熱とユーモア」をリリースし、全国ツアーをまわってきたことでさらに強度を増したパノラマパナマタウンの新たな可能性を見た気がした。観客全員が彼らの音楽を聞き逃さないようにと集中していた中盤戦も、”くだらnation”が始まると再度フロアも熱くなり初め、観客の心をがっちり掴んで離さないまま後半戦が始まった。パノラマパナマタウン Photo by Atsuko Tanaka 画像 5/8
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