2016.07.28 公開

Photo by YUKA OCHIAI


6月18日、19日の2日間に渡って開催された「YATSUI FESTIVAL! 2016」。2日目の6月19日に、UK.PROJECTのニューカマーPELICAN FANCLUBが出演。多様な音楽で訪れた観客を魅了した。

シミズのドラムから演奏が始まると、あっという間に彼らの音楽の空間が広がる。情感たっぷりのエンドウの歌声に、心が振り回される。最新ミニアルバムから披露された『アンナとバーネット』。真っ赤な照明がよく似合う楽曲だ。イントロのクルマダのギターは、心地よい疾走感のある演奏でワクワクさせられる。終始、観客の顔を見渡しながら歌うエンドウ。ベースのカミヤマはステージ上を大きく動いて全身で演奏する。全力で奏でられる音楽に合わせて、思わず体が揺れ動く。

会場がアットホームな雰囲気に包まれる中、『最後の青』を披露。ゆるやかな音の波に乗ったかと思えば、急に荒波が襲ってくる。そんな音の満ち干きが、綺麗に会場に響く。そのまま音の波は途切れることなく、『説明』へ。皮肉のこもったとっておきのバラードだ。途中、ギターを投げ置き叫び歌ったエンドウ。思いの詰まった渾身のシャウトに、心身ともに震える。


【ライブレポート】YATSUIフェスにて PELICAN FANCLUBが音楽で「今」を共有!  画像 2/2

Photo by YUKA OCHIAI


空気がガラッと変わり、ドリームポップとも称される彼らの音楽の一面を顕著に表した楽曲、『1992』。このステージだけでも、PELICAN FANCLUBの音楽性の幅の広さが伺える。思い思いに、音に身を任せて楽しむメンバーと観客。シミズも笑顔でドラムを叩き、見るからに楽しそうだ。クルマダの澄んだギターの音色が、ステージを終わりへと導く。

「楽しみにしていた時間が過ぎていくのは心から寂しく思うけれど、今しかないから、今目の前でやっているのが、PELICAN FANCLUBだから!」と語ったエンドウ。これが今のPELCAN FANCLUBだ、と言わんばかりに『記憶について』を披露。真っ直ぐなメッセージは、心にスッと届く。

これからも進み続ける彼らの「今」を見逃さないでほしい。

(文:堀菜々花)

PELICAN FANCLUB セットリスト】

M1.Dali
M2.アンナとバーネット
M3.Chilico
M4.最後の青
M5.説明
M6.Capsule Hotel
M7.1992
M8.記憶について

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