そして、「一緒に熱くなってくれますか!!」という高橋の言葉を口火に、再びヒートアップ。故郷を離れ都会で働く人なら妙に共感できる「高野豆腐~どこか遠くへ~」、力強くエールを送る「虹」。さらに、全編秋田弁でありながらどこかジェームス・ブラウンを思わせるファンキー&ダンサブルな「Harazie!!」では、ギターを下ろし踊る高橋の姿も。秋田弁でのコール&レスポンスで横アリがひとつになった。
終盤では代表曲の一つでもある「明日はきっといい日になる」から「こどものうた」と、ずいぶん対象的な楽曲が並んだ。“絶望の平成”を歌う「こどものうた」は10年前のインディーズ時代の曲でありながら、歪んだ“いま”を痛烈に歌っているようだった。
「これからどういう道を歩いていくにしても、道の先でどんなことが待っていたとしても、今ここにあるもの、これだけは絶対に忘れないで歩いていきたい、そう願いを込めて作った曲を」と、感謝の思いを込めた「ありがとう」が届けられ、生きている喜びを歌うこの楽曲に涙を拭う観客も多かった。
全楽曲の歌詞が映し出されることも、高橋のライブの特徴の一つ。それは彼がひとつひとつの言葉を大切にしている証だろう。その真っ直ぐな言葉たちが音と文字で届けられることにより、私たちの胸により一層突き刺さる。悩みや不安な気持ち、辛いと感じることがあれば、この放送を通してこのライブをぜひ観てほしい。きっと「明日も頑張ろう」と救われるはず。高橋 優は人の心に響く歌を歌っている。
■■■WOWOW番組情報■■■
高橋優 LIVE TOUR 2018-2019「STARTING OVER」
5月26日(日)夜8:00[WOWOWライブ]
収録日・場所:2019年3月3日/横浜アリーナ
番組サイト https://www.wowow.co.jp/takahashiyu/
