5月4日から6日の3日間、千葉市蘇我スポーツ公園にてGW最大規模の音楽フェス「rockin’on presents JAPAN JAM 2019」が開催された。SUNSET STAGEのトリとして登場したのは9㎜ Parabellum Bullet。最終日の締めに相応しい怒涛のロックサウンドが黄昏時の空に鳴り響いた。

黄昏時のSUNSET STAGEに堂々と登場したのは9㎜ Parabellum Bullet。オープニング早々、それぞれが抱えるギターやベースを振り乱しながら『太陽が欲しいだけ』をドロップする。
9㎜ Parabellum Bullet  画像 2/7 9㎜ Parabellum Bullet  画像 3/7 9㎜ Parabellum Bullet  画像 4/7 9㎜ Parabellum Bullet  画像 5/7

「これぞロックフェス」といった光景が目に飛び込んでくる中、お祭り騒ぎという表現がピッタリの『Black Market Blues』。337拍子風のリズムで盛り上がる『Cold Edge』そして、うねりまくるエロティックなギターリフから始まる『カルマの花環』と、泉が湧き出るかのように、次々と熱いロックチューンが展開する。

「いちばんイイ照明が点いてますね」夕日を指さしながら、粋なMCトークを繰り広げる菅原卓郎(Vo/Gu)。そんなMCに続いては、菅原の速弾きテクニックから始まる『キャリーオン』。「まだみんな踊れるよな！」と、ここからも惜しげもなく代表曲を連発する。途中、チューニングをしている間に「ちょっとチューニングするから(同じ時間にLOTUS STAGEでライブをしている)フレデリックで踊ってて」と余裕のコメントも飛び出した。

JAPAN JAMの初回にも出演している彼ら。JAPAN JAMがスタートしてから今年までの10年は、フェスがどんどん進化した10年でもあったと振り返った。そんな彼らはデビューから今年で15周年。「15年の歴史の中で、今日は屈指の気持ち良さですね。夕日が見えているうちにパッと終わらせようかとも思ったけど、まだ大丈夫ですか！」

9㎜ Parabellum Bullet  画像 6/7

そしてここからが彼らの真骨頂となった。あと1〜2曲で締めくくるかと思いきや『名もなきヒーロー』から、「ギターとベースの饗宴」といった表現が相応しい『The Revolutionary』。ボルテージが最高潮に高まった『ハートに火をつけて』。さらにクライマックスとなった『新しい光』まで、演じた曲数は怒涛の11曲！心ゆくまで圧巻の正統派ロックを楽しませてくれた。

バンドの魅力を凝縮したかのようなステージは、フェス黎明期から様々なイベントに参戦している彼らならではのもの。9㎜ Parabellum Bulletは、10年の節目を迎えたJAPAN JAM 2019のトリに相応しいステージで、しっかりと底力を魅せつけた。

9㎜ Parabellum Bullet  画像 7/7

（取材・文　バッキー☆大坂）

5月6日 JAPAN JAM 2019 SUNSET STAGE / 9㎜ Parabellum Bullet セットリスト

M01：太陽が欲しいだけ
M02：Black Market Blues
M03：Cold Edge
M04：カルマの花環
M05：キャリーオン
M06：Bone To Love You
M07：黒い森の旅人
M08：名もなきヒーロー
M09：The Revolutionary
M10：ハートに火をつけて
M11：新しい光