2019.05.09 公開
ライブ後半では、切実なメッセージや哀切な思いをたっぷり含んだ楽曲が次々と演奏された。“心の空に 確かな夢を見つける”というフレーズが心に響く
デビュー曲「STARS」(2001年)。“君といた想い出”に寄り添いながら生きている“僕”の感情を綴った「ひとり」(15thシングル/2005年)。
すべてのフレーズに生々しい感情を込めたボーカルは、ライブが進むごとに濃密さを増し、観客の心を大きく揺さぶる。
数年前から中島は「私はメッセージを伝える人」「ライブに来てくださる人たちの悲しみや痛みを引き受けるのが役目」という趣旨のコメントをしているが、
この日も彼女は、まさにその言葉通りのステージを体現していた。すべての悲しさ、切なさ、痛みを受け止め、解放するようなボーカリゼーションは、まさに中島美嘉の真骨頂だ。
いまや中島美嘉のライフワークとなった「Mika Nakashima Premium Live Tour」。真摯な思いを込めた歌によって、
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