5月4日（土・祝）から6日（月・振休）の3日間、千葉市蘇我スポーツ公園にて音楽フェス「rockin’on presents JAPAN JAM 2019」が開催され、4日のステージにAimerが出演した。
2017年のJAPAN JAMで、andropとのコラボステージが話題となったAimerが今年再びLOTUS STAGEに登場！日中の暑さが和らぎ、ゆっくりと日が落ちていく中、漆黒のワンピースと黒縁メガネのシンプルな姿で登場したAimerを一目見ようと集まったオーディエンスを前に、ピアノのイントロから始まったのは『One -epilogue-』。新しい一歩を踏み出そうとする前向きな歌詞と包み込むような歌声に心地良さを感じながらAimerのボイスを味わったという人も多いのではないだろうか。
続くナンバーは、Aimer自身が作詞を手掛けたミディアムナンバー『花びらたちのマーチ』。どこまでもやさしく、どこまでも自由に、そんな言葉がシンクロするAimerの歌声に魅了されつつも、貴重な生トークにオーディエンスの視線が集中する。
「皆さん、こんばんは！Aimerです！こんなにたくさんの方に来ていただいて……。JAPAN JAMのLOTUS STAGEでトリとして出演ができて、とても嬉しいです。次からは皆さんのクラップと一緒に歌いたいです！では、この曲を聞いてください」
ギターサウンドをバッグに、オーディエンスが奏でる手拍子のリズムと合わせて軽やかに歌うのは『カタオモイ』。野外ライブの熱気に満ち溢れていた場内を浄化するような、どこかほっこりとした気持ちにさせてくれる、そんな優しさのある空間に笑顔が満ち溢れていた。
聴く人を魅了する不思議な感覚に陥るAimerの歌は、まだまだ続く。青白い光に照らされながら流れ出した『Ref:rain』は、テレビアニメ『恋は雨上がりのように』（フジテレビ系列）のエンディングテーマで起用されていた楽曲。さらに、配信されたばかりの新曲であり、ドラマ『あなたの番です』(日本テレビ系、毎週日曜22:30〜放送中)の主題歌となった『STAND-ALONE』を初めてライブで披露した。情緒的な歌い始めからサビに向けて盛り上がる様は、まさにAimerの世界観そのものと言っても過言ではないはず。続いて歌われた『Black Bird』は、土屋太鳳×芳根京子のW主演映画『累-かさね-』の主題歌。ストーリーと歌詞がリンクするエモーショナルなメロディが夜空に響き渡った。
ミディアムナンバーやバラードが続くAimerのステージだが、一際注目を集めたのが、Aimerの類稀なる才能を感じさせる強烈な歌として大きな反響を呼んだ『I beg you』。今年1月に公開された劇場版『Fate/stay night [Heaven's Feel]II. lost butterfly』主題歌として知られているが、「あわれみを下さい」から始まる歌詞と妖艶な歌声は、まるで摩訶不思議な異世界に迷い込んだような複雑なサウンドが印象に残る楽曲。オーディエンスが聞き惚れていたのは言うまでもないだろう。
「4月10日にアルバムを２枚同時にリリースしました。太陽と雨をイメージしたオリジナルアルバムなので、聞いてもらえると嬉しいです」Aimerがオーディエンスに伝えたアルバムは『Sun Dance』と『Penny Rain』の2枚。Penny Rainに収録されている『April Showers』を歌い上げると、「音楽を通して皆さんと私が繋がれたらいいなと思います。今日は本当にありがとうございました！」と一言。最後に『蝶々結び』を熱唱したAimer。空高く響き渡る美しい歌声に温かな拍手が贈られた。ひとつの枠に収まらない、スケールの大きさを魅せてくれた。
2019年5月4日 JAPAN JAM 2019
Aimer・セットリスト
M1. One -epilogue-
M2. 花びらたちのマーチ
M3. カタオモイ
M4. コイワズライ
M5. Ref:rain
M6. STAND-ALONE
M7. Black Bird
M8. I beg you
M9. April Showers
M10. 蝶々結び
関連記事
特集
提携メディア
