2019.05.05 公開
森崎ウィン(PRIZMAX)、AUN Jクラシック・オーケストラ『響 The Sounds of Japan Tour 2019』にゲスト出演!!

カメラマン:小坂茂雄  画像 1/5

「“アジアを一つに”という題材で書いてくださいというお話を頂いたんですけど、世界平和とかアジア平和とか書ける器でもないですし、何も言葉が出てこなくて、締切ギリギリまで悩んで。ミャンマーのホテルのロビーカフェで、とある少年のドキュメンタリーを観たときに、“この子に書こう!”って決めたんです。自分の採ってるカカオがチョコになることも知らずにカカオ農園で働いてる兄弟の話で、隣に学校があるのに働いてるから行けないんですよ。で、その通学路を見ながらお兄ちゃんは「弟は学校に行かせたい」って言って、急に泣き出すんです。もう、僕、号泣しちゃって……でも、自分にできることなんて正直、何もないじゃないですか。歌い続けていけば、そこで得た収入で何かしてあげられるんだろうか?っていうことを胸に書いたのが、この「Don’t Cry」なんですよ」

ちなみに「Don’t Cry」は6月12日(水)に発売のAUN Jの10周年アルバム「響(ひびき)~THE SOUNDS OF JAPAN~」に先駆けて、本日より先行配信が開始。ミャンマーに生まれ、日本で育った彼のアジアへの願いを、ぜひ感じてみてほしい。

森崎ウィン(PRIZMAX)、AUN Jクラシック・オーケストラ『響 The Sounds of Japan Tour 2019』にゲスト出演!!カメラマン:小坂茂雄  画像 4/5

そんな彼の想いが伝わったのか、場内には万雷の拍手が巻き起こり、アンコールでは唱歌「故郷」も演奏された。日本人なら誰もが郷愁を掻き立てられる歌を紡ぐ森崎の透き通った歌声は、AUN Jの清新な演奏と見事に溶け合って、聴く者の胸に温かな灯をともしてくれる。最後は「生楽器でライブをずっとやりたくて、誘っていただいてありがとうございました」と満面の笑顔を見せた森崎ウィン。ステージを下りた彼を直撃しても「マジ楽しいっす!」と破顔し、今後の夢を溌剌と語ってくれた。

森崎ウィン(PRIZMAX)、AUN Jクラシック・オーケストラ『響 The Sounds of Japan Tour 2019』にゲスト出演!!カメラマン:小坂茂雄  画像 5/5

「音楽人として、僕は“生楽器でやりたい”という夢をずっと持っているんですよ。その第一歩として、和楽器で世界を回ってる皆さんとコラボのお話をいただけたことには、本当に感謝しています。もちろんグループでメンバーと一緒に作品を作り上げていく楽しさ、面白さはあって、そこで得られるものも膨大だけれど、自分自身を100%に近い状態で表現できる場っていうのは一人のポンと外に出たとき――つまり、ソロなんですよね。それは役者としても同じことで、そうやって自分を表現できる場が与えられているっていうのは、演者として本当にありがたい環境なんです。だから、今度は自分がもっと与えられるような演者にならなきゃいけないですし、僕自身がアジア諸国を回れるくらいのアーティストに成長していきたい。それが目標ですね」

 

彼の野望を後押しするかのように、3月より7人体制となって勢いを増す新生PRIZMAXは7月6日、豊洲PITにてワンマンライブ『Level 8 ~CIRCUS~』を敢行。スタンディングとしては都内最大規模となる会場で、今度はステージ上で歌い、踊る彼の姿に注目だ。

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