2019.05.04 公開
【ライブレポート】さくらしめじ、2年連続の日比谷野音ワンマンライブで2000人動員「音楽が大好き!」と力強く未来を約束【ライブレポート】さくらしめじ、可能性未知数な、2年連続の日比谷野音ワンマンライブで2000人動員!「音楽が大好き!」と力強く未来を約束!!

Photo by 鈴木友莉、東虎二  画像 1/10

激しいドラムの音に合わせ、イントロが流れ出すと2人が笑顔で走って登場し、『てぃーけーじー』『ひだりむね』など自身の中でも人気の高く、ライブでもクライマックスで使われる事が多い“盛り上がり曲”でこの日のライブをスタート。
なお今回も2人が奏でるアコースティックギターに加え、バンド演奏も参加。
この2曲もバンドメンバーとともに披露されたが、注目したいのはバンドの音にも負けず、対等に力強く存在感を示す2人のアコースティックギターの音。
このアコギの音の存在感があるおかげで、元気さや明るさのバンドの中に、さくらしめじ特有の“優しさ”や“ほっこりさ”がしっかりと根付いた、彼らならではの音楽性が以前よりもより強くにじみ出していた。
冒頭の曲を皮切りに今回のライブは、“一生懸命さ”“ほっこりさ”“まっすぐさ”というキーワードが軸にあったさくらしめじの音楽に、様々な表情や表現が重なり出し、アーティストとして無限大の可能性を大いに感じ取る事ができる場面も多々あった。

『かぜだより』『夕焼小道』では少ししっとりとしたメロディーで、今の2人の声の特徴を活かし、高めな彪我の声と、低い雅功の声による息ぴったりなハーモニーが奏でられ、絶妙なグルーヴ感と心地よさを感じ取る事ができた。
またこれまで一生懸命歌っていた印象があった既存曲も、成長を重ねた2人によってより情緒的な楽曲へと変化。
そっと音を重ね、気持ちを込めながらも力みすぎない絶妙な表現力で歌い上げる事により、歌の世界観や情景を豊かに描き出すようなパフォーマンスを聴かせてくれた。
これはデビュー以降、中学生から高校生にかけて、プロとして重ねてきた多くの経験と自身の成長によって新たな魅力や表現力が音に、歌に重なっているようにも見えた。

 

【ライブレポート】さくらしめじ、2年連続の日比谷野音ワンマンライブで2000人動員「音楽が大好き!」と力強く未来を約束Photo by 鈴木友莉、東虎二  画像 6/10

“疾走感”“力強さや勢い”“優しさ”といった持ち味に加え、様々な感情の揺らぎや、あいまいさを高校生ながら表情豊かに届けてくれる表現力は見逃せないポイントの1つだ。
合わせて、そうした表現力を支えるパフォーマンススキルや、様々な経験を踏んだからこそ身についている高校生とは思えない安定感にも注目をしたいところ。

これまで息ぴったりなギターセッションやハーモニーを聞かせてくれたさくらしめじだが、今回はそれがさらに進化。
冒頭バンドサウンドにも負けないアコースティックギターの音について触れたが、既存曲の『いくじなし』においても優しさだけではなく、2人の確かなテクニックによるギターサウンドがスパイスとなり、優しさに力強さや疾走感が加わったほか、クライマックスではドラムが力強く加わる事で、バンド感の強いサウンドとなり、1曲の中で異なる曲の魅力を見せ、既存曲ながらもこれまでとは異なる新たな魅力を加える事に成功していた。

【ライブレポート】さくらしめじ、2年連続の日比谷野音ワンマンライブで2000人動員「音楽が大好き!」と力強く未来を約束【ライブレポート】さくらしめじ、可能性未知数な、2年連続の日比谷野音ワンマンライブで2000人動員!「音楽が大好き!」と力強く未来を約束!!Photo by 鈴木友莉、東虎二  画像 7/10

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さくらしめじオフィシャルホームページ

http://sakurashimeji.com/

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