吉川友が5月1日にライブ『YOU KIKKAWA 27th BIRTHDAY LIVE 〜 令和元年吉川初め〜』を初台 THE DOORSにて開催。ライブでは、配信がスタートしたばかりの新曲「恋」に続く、新たな新曲「暁(読み:よあけ)」の初披露を行なった。
平成から令和へと時代が変わったこの日は、吉川友にとって27回目の誕生日。“令和ガール”な吉川の誕生日をともに過ごそうと、台湾やアメリカからの来日を含む多くの友フレ(吉川友のファン)がフロアを埋めていた。
破天荒なトークに注目が集まりがちな彼女だが、この日のライブは、まずピアノアレンジされた「「すき」の数え方」を披露。友フレ有志のサプライズで紅白のペンライトが客席を明るく照らす中、オリジナルよりも少しだけテンポを落として、ボーカリスト・吉川友が安定した歌声と高い表現力で歌詞に込められた心の機微をリアルに浮かび上がらせていく。
「もう1年経ってしまいました。吉川友、27歳になってしまいました。しかも今回、ジャパニーズは、今日5月1日は令和元年でございます!」
最初のMCで吉川が高らかに自身の誕生日と新しい時代のスタートを告げると、用意周到な客席の友フレから『令和』『吉川』の書が掲げられる。吉川は「何?『令和』と『吉川』?作っていただいてありがとうございます。」とお礼を述べつつ、「ちょっと『令和』でニュース出したいので、写真撮る用に持ってきてもらえます?」と、『令和』の書をステージに上げて、スタッフも想定していなかった突然のフォトセッションを実施。
大森靖子が提供した「歯をくいしばれっっ!」、サカノウエヨースケが手がけた人気曲「こんな私でよかったら」、そしてアカシックが制作した「NEO SUGAR SUGAR YOU」と、会場を巻き込みながら、カラーの異なった楽曲を次々にパフォーマンスしたのち、ライブ中盤には、観客への事前アンケートをもとにした質問コーナーを実施。
「ベランダで育てるのにおすすめの野菜か果物を教えてください。」という、吉川本人曰く「しょーもない質問」から、「落ち込んだ時はどうしていますか?」といった実際に役立ちそうな質問(ちなみに吉川曰く「『落ち込んだ時はきっかの曲を聴いてます』という答えが正解」とのこと)、さらに「今日のライブグッズのいいところをアピールしてください。」とバラエティに富んだ質問を答えていく。
なお、「27歳のきっかはどんな27歳になりますか?」という質問には、「四捨五入したら三十路なんですけど、体にガタがきたの。たとえば、風邪が治らない。あとすぐ気持ち悪くなったり。だから健康面に気を使って過ごしたいなって思います。あと、いい大人なので、知識と知恵を蓄えて、賢いオンナになりたいと思います。まあ、イコール“最高のオンナ”なわけですが。」と、昨年9月にリリースした吉川友にぱいぱいでか美の楽曲「最高のオンナ」にかけた答えを返していた。
後半には「アカネディスコ」に「チャーミング勝負世代」など、観客のボルテージを派手に引き上げる楽曲を立て続けに披露。「アカネディスコ」のコール・アンド・レスポンスの際、吉川は再び『令和』の書を友フレに要求。「令和、令和!( 令和、令和!)」の令和スペシャルなコールで謎の一体感を生み出していく。さらに吉川友のわがままボディを前にファンが思わず跪く「URAHARAテンプテーション」に、バースデースペシャルアレンジの「Stairways」とライブ定番曲を並べて、醒めることのない熱気に包まれたバースデーライブ本編は終了した。
巻き起こる「きっか!」コールののち、アンコールで披露されたのが、新曲「恋」と「暁」。いずれも「NEO SUGAR SUGAR YOU」と同じく、アカシックの理姫(Vo.)と奥脇達也(Gt.)による書き下ろし作品だ。
吉川友 画像 4/5
まずは3月に行なわれたライブツアー『YOU KIKKAWA LIVE TOUR 2019 ~ 友突猛進 ~』で初披露された「恋」が披露される。軽やかなロックチューンに乗ったストレートな恋心を歌い上げる吉川友。オーディエンスは、吉川友ときっかバンドによって生み出された歯切れ良いバンドサウンドにクラップで応えながら心地よさそうに身を委ねる。
