2019.04.27 公開
蓮花、横浜で自身「平成」最初で最後の豪華バンドメンバーでのライブで感謝の想いを熱唱!!

蓮花  画像 1/3

“奇跡の歌声”とも称される唯一無二の歌声を持つアーティスト蓮花が、4月27日、1stアルバム『星の羽ばたく夜は』リリース記念ライブをMotion Blue横浜で行った。1stアルバムの収録曲で構成されたライブは、アルバムと同様、最初から最後まで、蓮花の“支えてくれた人たちへの感謝の思い”があふれる時間となった。

ほのかなライトが照らすステージにバンドメンバーが立つと間もなく、客席からの温かい拍手に迎えられて、フェミニンなシフォンドレスをまとった蓮花が登場。


━ 白雪、燃ゆる心解かして… ━
マイクを手にし、一曲目の「白雪」を歌いだした瞬間から会場はその歌声にくぎ付けとなった。
はかなさを持ちながらも芯の通った、存在感あるボーカルは、次々と披露される楽曲たちに、確かな“生命”を吹き込んでいく。


雨だれのようなピアノのフレーズがせつなく響き、洗練されたが空気が漂う「笑顔の影」、ノスタルジックなイントロから劇的な展開をみせ、見事な高音ファルセットで魅了した「金魚涙。」、バンマスでもあるキーボード小野塚晃(from DIMENSION)とのデュエットが新鮮だった「ただ一つ、」、美しいピアノの調べと“君の居場所になって 暗闇も照らしたい”と、包み込むような優しいボーカルに引き込まれた「ツキノカケラ」。


“今の季節にぴったり”だと披露した「徒桜」では、透明感あふれる歌声を存分に聴かせ、客席はその歌声の一音をも聴きもらさぬような真剣さで聴き入る。
ライブ中盤、軽快なサウンドにのせてバンドメンバーが紹介されると一転、アルバム唯一のロックナンバー「時を越え」へ。疾走するサウンドと“熱”を伝える蓮花のボーカルに、人々は自然と身体でリズムを刻む。そして本編最後の曲となったのは、アルバムタイトル曲の「星の羽ばたく夜は」。

蓮花、横浜で自身「平成」最初で最後の豪華バンドメンバーでのライブで感謝の想いを熱唱!!蓮花  画像 2/3
元GARNET CROWの岡本仁志作曲によるナンバーだが、この曲のデモに出会った時、蓮花の中でずっと伝えたかった“感謝の思い”がついに届けられると感じたという。そして、ファンやスタッフ、家族…一人一人にその思いを伝えるため、手紙を書くかのように詞を綴ったのだ。
「ありがとうを伝えたい」


このライブ中、何度も感謝の言葉を口にしていた蓮花は、その思い通り、一言一言を大切に歌い、その思いをしっかりと聴く人に届けた。客席の視線も耳も、ただただステージ上の蓮花へと注がれていたことが、その証明であろう。


本編が終わり、蓮花とバンドメンバーがステージを降りると間髪入れずに起こったアンコール。その声に応え再び登場した蓮花は、アンコールへの感謝を述べると、今夜のスペシャルゲストAKIHIDE(from BREAKERZ)を紹介。本編のMCで“Motion Blue横浜でライブをするのが夢だった”と語っていた彼女だが、その夢を持ったのは2017年、この会場で行われた事務所の先輩でもあるAKIHIDEのソロライブを観た時だったという。

初めて明かされたエピソードを聞いたAKIHIDEからも、蓮花への提供曲についてのエピソードが初披露された。1stアルバムに収録された「LOTUS」は、4年ほど前に蓮花のもとにデモテープとして届けられたものだが、実は曲自体は20年くらい前からあったものだったということ。

蓮花、横浜で自身「平成」最初で最後の豪華バンドメンバーでのライブで感謝の想いを熱唱!!蓮花・AKIHIDE  画像 3/3

当時、特にどこで発表しようという目的もなく作り、長年眠っていたというその曲の仮タイトルは「水面に映る睡蓮」だったということ。今思えば、“蓮花のために生まれた曲だった”のではないか、と語るAKIHIDE。そんな奇跡のような出会いで生まれた「LOTUS」で、AKIHIDEのギターと蓮花のボーカルが共演。健気に、しかししっかりと息づくまさに蓮の花のような生命力を感じさせるナンバーであった。


AKIHIDEとの共演後、蓮花は再びMCで感謝の言葉を伝えると、「人とのつながりのおかげで知ってもらえた」という、まさに蓮花にとっての始まりの歌、デビュー曲「If ~ひとり思う~」が演奏される。


水面をすべる風のように凪ぎ、祈りにも似た神聖な響きすら感じさせるこの曲。蓮花の“癒しの歌”の真骨頂と言ってよいだろう。
何よりも雄弁に、混じり気の無い思いを伝える蓮花のボーカルの力をひしひしと感じた今回のライブ。2ndステージでは、言葉を大切にし、歌に込めて思いを届けることにこだわり続けたZARD・坂井泉水の「君に逢いたくなったら…」のカバーが披露されたのも納得である。


蓮花はその唯一無二の“歌声”で、これからも様々な思いを届けていくに違いない。

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