強烈で魅惑的な色であるRedと、女性らしくて柔らかい感じのVelvetのイメージのように、【色があり洗練された音楽とパフォーマンスで全世界を魅了する】という意味を持たせたグループ名を持つRed Velvet。
彼女達はまさしく、その名の通り、様々な顔を持つ色鮮やかで印象的に柔らかな肌触りを残すアーティストである。
2014年の8月に韓国でデビューした彼女達は日本初のオリジナル楽曲をリリースした2018年7月時点で、すでに、ホールクラスを埋め尽くすほどの人気であった。
そして今回、日本での2回目となるツアー『Red Velvet ARENA TOUR in JAPAN “REDMARE”』を開催。中でも1月29日30日に行った横浜アリーナでの公演は、Red Velvetにとって過去最大規模の会場でのライブとなった。
Red Velvet 画像 2/81月30日。横浜アリーナ。ライブは彼女達の日常が切り取られたようなVCRからスタートした。
ステージ上とはまた違った表情を見せる彼女達にオーディエンスは釘付けである。同世代の女の子のファンが多いこともその理由。アイリーン、スルギ、ウェンディ、ジョイ、イェリの5人はオーディエンスにとってアーティストとしてはもちろん、“女の子”として目標とする憧れの存在だったりするのだろう。
今回のライブのテーマは遊園地。VCRの中から飛び出してきたかのようにステージに現れた5人に大きな歓声が上がった。メンバーは迷い込んだ遊園地を存分に楽しむかのようにライブへと導いていった。
1曲目に届けられたのは「Russian Roulette」の日本語バージョン。人気曲とあって1曲目から会場内は割れんばかりの歓声に包まれた。リレーションで魅せていくキュートなダンスと目を引くフォーメーションは、女の子の可愛さが最大限に活かされた完璧なステージングである。
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最初のMCでは1人ずつが勉強中の日本語で挨拶をし、「Mosquito」へと繋げていった。一生懸命に日本語で挨拶をしようとする姿はなんとも健気で可愛い。
ダークな印象のイントロから始まり、独特なリズムで客席を煽っていくと、客席からは掛け声が湧きあがった。
中盤では、メンバーが動物に扮した衣装で檻の中に閉じ込められた状態で“助けて〜”“誰か居ませんか?”とステージに現れたSHOWとしても楽しめる場面もふんだんに用意されていた。曲中でじゃれ合うようにアイリーンとスルギが抱き合ったり、ジョイとイェリがアイコンタクトを取って呼吸を合わせたり、ウェンディが絶品の歌唱を響かせた場面もありつつ、Red Velvetの個性が詰め込まれたキャッチーなメロと演出でオーディエンスを盛り上げていく彼女達。可愛いだけじゃない絶対的な歌唱も魅力であることを、随所で証明してくれていたように思う。
歓声が一際大きかったのは「SAPPY」。MVが流れると、実際のステージの上でもタイトな足さばきのダンスが披露され、オーディエンスを盛り上げたのだ。“どっちが好きなの? はっきりさせてよ!”という日本語歌詞のフレーズとメロディのハマりがたまらなくキュート。ちょっぴりねだる雰囲気と、ちょっぴり拗ねる雰囲気が、女の子らしさを強調させるのだ。
後半へ続く流れでは、「Blue Lemonade」のアンニュイな世界観がとても印象的。美しいハミングに会場中が聴き入っていた景色は、とても美しい景色だった。
