ライブ後半には、一昨年末に開催されたFEEDERとの対バンツアーで初披露したFEEDERグラント・ニコラスとの共作「スリープ」をエモーショナルに歌い上げ、アルバム「ホームタウン」での新たな試みにもなっている共作、提供楽曲で開いた新たなASIAN KUNG-FU GENERATIONの一面を見せた。また、「レインボーフラッグ」などの楽曲では今回のアルバム制作を経て進化をみせたバンドサウンドのボーカルへの影響が顕著にあらわれ、今まで以上にボーカル後藤の歌う歌詞の輪郭がはっきりとみえるようになり聴き手に優しく、力強く届く。特に「みんなにあえてうれしいです。ありがとう。」という後藤のMCから語りだすように歌いだされた「ボーイズ&ガールズ」では、オーディエンスが言葉ひとつひとつを噛みしめながらじっと聴き入っていたように感じた。
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一度ステージを後にしたのち、アンコールの歓声に迎えられ再びステージに戻ってくると「ソラニン」、「Re:Re:」を立て続けに披露。「ソラニン」のイントロのギターの一音が鳴った瞬間に会場からは歓声が沸き上がり会場のボルテージが一気に上がると、「Re:Re:」のサビではオーディエンスの大合唱が起こる。
そして最後に「魂が揺さぶられればなんでもいい。それが文学でもいいし、詩作でもいいし、絵画でもいいし、ダンスでもいいし、友だちといることでもいいし、それが一番大事だなと思っていて。自分が作るものがみんなのことを縛るものではなくて何かを解放するものであって欲しい。」とメッセージを残して、新曲「解放区」を披露しこの日の公演の幕を下ろした。
なお、本ツアーは残すところ10本となる前半のライブハウス公演、そして13本のワンマンホールツアーを予定。ライブハウスの各公演にはゲストアーティストによるフロントアクトもあるため、是非各公演情報をチェックして欲しい。
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