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明希はTシャツ、ゆうやはノースリーブのロングコート、マオは白いボルサリーノに黒いファーコート、Shinjiはスーツに眼鏡。あまりにバラバラな衣装をネタに笑いを取る、4人の屈託ない笑顔が眩しい。続けて「みんなに未来を見せたくて新曲持ってきました」と言って初披露した「君色の朝」は、美しいコーラスの入ったメロディアスなミドル・チューン。包容力いっぱいの、15年目のシドを象徴する親しみやすい1曲だ。そしてラスト・スパートは定番曲を惜しみなく、「循環」ではお馴染みの回転パフォーマンスで盛り上がり、「Dear Tokyo」「one way」と得意の高速ビート・ロックで全力疾走。マオが「ここをライブハウスだと思ってぐちゃぐちゃにしてくれますか!」と叫ぶ。言われる前にすでにそうしている、シド愛溢れる観客の一体感が凄まじい。
4月からメンバーズクラブツアー、6月には対バン形式のコラボレーション・ツアー、約2年振りのニューアルバム制作開始、そして秋から全国ホールツアー開催。スクリーンに映し出される重大発表の連発に観客が沸いた。16年目のシドはもちろん止まらない。その未来へ、光へ、目を向けよう――。アンコール・ラスト曲「その未来へ」のリフレインを一緒に歌い続ける、この素晴らしいファンと共に築く未来は、きっと素晴らしい旅路になるはずだ。
「飛空艇のように不安定で、浮いたり沈んだりするのがシドです。それも込みで応援してください。その代わりみんなが沈んでる時には俺たちが音楽で励ますから。任しといてよ!」(マオ)
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最後に挨拶に立ったマオの、涙と笑顔でくしゃくしゃになった顔が、この日のライブの充実感を物語る。15年間の、そして8年前の思いも乗せて臨んだシド初の横浜アリーナ公演は、シドにとって、シドを愛するファンにとって決して忘れられない1日になった。全員の思いを乗せてその先の未来へ、シドという名の飛空艇の視界は良好だ。
