今宵の真心ブラザーズは、フォークデュオらしい姿をたっぷり投影。『メロディー』でも、優しく軽やかに響く桜井秀俊のアコギの旋律の上で、同じくアコギをストロークさせなから、揺れる想いのまま自由に、開放感を持ってYO-KINGが詩を歌いあげていった。とても身近さを覚えるステージングた。そんな肌の温もりを覚える距離感で楽しめることが、何よりも嬉しいこと。
「J-WAVEが30年ならば、真心ブラザーズも30年です」の言葉に続いて、 2人は切々と、フォーキーな香りをたっぷり湛えた『流星』を歌いかけた。とてもシンプルな演奏だからこそ、YO-KINGの温かくも感情的に揺れる歌声が胸にじんわりと染み渡っていた。後半へ進むに従い、彼の歌声に力が漲っていたのも、それだけYO-KINGの気持ちに抑揚が生まれていたからだろう。
真心ブラザーズ Photo by HAJIME KAMIIISAKA 画像 7/14
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4曲目には,「やる予定がなかったけど、気持ちいいからやるね」と『サマーヌード』を披露。胸がドキドキはしゃぎだす歌の登場に、会場中から熱い手拍子が飛びだした。この日はフォークスタイルで『サマーヌード』を披露したことから、原曲よりも多少テンポを抑え、より抑揚をつけた歌にして響かせていたのが嬉しかったこと。たとえテンポを落とそうと、気持ちを嬉しくアゲてゆく高揚チューンなのが最高じゃない。
飛び出したのが、『どか〜ん』だ。まさかまさの楽曲の登場に、会場中の人たちもドカーンとした嬉しい衝撃を全身で感じながら、熱い手拍子を2人にふつけていた。この弾けたノリが、何時しか会場中へ嬉しい叫び声飛び交う熱狂を生み出していった。