――「cymbidium」のプロデュースを手がけた野間康介さんとは、どういうコミュニケーションがありましたか?
小関:まず野間さんは「メロディが良いよね」って言ってくれたので、僕が持ってる一定のジャンルへの偏見をほぐしてくれる作業がありましたね。やっぱり僕はバンドでバーンッてやってるのが好きだから、ライブで再現できないいことをやるのは嫌だったんです。でも、「こう混ぜたら、美味しくなるよ」みたいなのを丁寧に教えてくれて。それで納得しながら作っていけたと思います。
須田:あとはテンポ感を大事にしました。制作の段階ではノリが出ないぐらいテンポを落としたんですけど、「うーん、ダメだ」ってなって。ミディアムテンポではあるけれど、ノリがなくても、ノリが出すぎてもダメっていうのは考えながら作りましたね。
――歌詞はオトコの女々しいラブソング?
小関:実は、主人公は「僕」なんですけど、女性目線のつもりで書いたんですよ。冬に共通する恋愛模様を書いてみたくて。言っておきたいのが、僕の実体験ではないんです。「雪が溶けるほどではないね。」って言ったことないですからね(笑)。この曲は、冬になったらキュンキュンしてほしいっていう気持ちで書いたんですよね。いままでは人のために歌詞を書くタイプじゃなかったから、こういうふうに作ったのは初めてですね。
▼Bentham / cymbidium【Official Music Video】
https://www.youtube.com/watch?v=--KuBXscZ4Y
――アレンジの幅が広いアルバムになりましたけど、これはプロデュースユニットのPRIMAGICがアレンジに関わっていることが大きいですか?
鈴木敬(Dr):チームのほうから、「カラフルなアルバムにしよう」みたいな提案があって。いかに曲ごとのキャラづけをするかっていうのは意識したんです。いままで踏み込まなかったところまで踏み込んでみたりとか、逆にいままでどおり4人の音以外は足さずに作った「ASOBI」みたいな曲もあるし。幅が広いけど、自分たちらしくできたと思います
須田:ちゃんと自分たちの素を出せたんですよね。
――シンセを取り入れたダンスナンバー「MIRROR BALL」はすごく新しいです。
