2019.01.01 公開
INORAN、2018年ラストライブで 2019年にニューアルバム&ツアーを発表!

INORAN  画像 1/4

2018年は、INORANにとってライブという“ファンとリアルに繋がれる場所”を、ひたすら貪欲に求め続けた1年だった。
8月リリースの映像作品『Override』は、17年9月に開催された『SOLO 20TH ANNIVERSARY TOUR 2017-INTENSE/MELLOW-<B-DAY LIVE CODE929/2017>at SHINKIBA STUDIO COAST』のライブ映像、インタビュー映像を収録したドキュメンタリー作品で、どちらからも彼のライブに対するストイックな探究心が窺い知れる。また、本作品に収録された新曲「I’m Here for you」と「Turn It Around」(※No Name?限定版は「I’m Here for you」と「We’ve Lost Control」)」は、ライブでファンとのコールアンドレスポンスを強く意識して書き上げた曲だった。

【写真】関連写真を見る(4枚)



 ドキュメンタリーの中で、INORANは「僕は皆の鏡でありたいし、ファンの皆も自分の鏡だから常にベストを尽したい」「どの場所も、前回のライブとは絶対に同じにはならないから、だからライブを、そしてツアーを続けるのだと思う」という、発言をしていた。そして、その後行われた『INORAN TOUR 2018“Override 66”』のステージには、少年のような屈託のない笑顔で、ロックが持つピュアな初期衝動を一心不乱に放出するINORANがいた。あの時、筆者は彼が新作のカテゴリーを、ここまでライブという要素でまとめ上げたことに、ようやく合点がいった。INORANは、この新作とツアーを経たその先で、ライブをより純粋に楽しみ、大切なオーディエンス達との絆をさらに強固なものにしたいのだと…。

INORAN、2018年ラストライブで 2019年にニューアルバム&ツアーを発表!INORAN  画像 2/4


 平成最後の12月某日、INORANから「ライブを観て、今年の自分を総括したレポートを書いて欲しい」というリクエストをもらった。日程は12月30日、会場は『INORAN TOUR 2018-ENCORE-<NO NAME? MEMBERS’ LIMITED LIVE>』の渋谷duo MUSIC EXCHANGE。彼のファンクラブ『NO NAME?』会員限定のプレミアムなライブである。


寒波が到来し、 夜は最低気温マイナス1度を下回ることも少なくなくかった12月の最終週。しかし、会場のduoは熱狂的なINORANのファンが大勢集結し、開演前からその熱気でムンムンだ。


開演時刻ステージに、Yukio Murata(g)、u:zo(b)、Ryo Yamagata(ds)が姿を見せ、最後にINORANが登場すると、観客から割れんばかりの大歓声が巻き起こる。オープニングはEP作『Somewhere』から「REDISCOVER ON ANOTHER」。INORANとMurataのファジーで力強いギターリフが会場に響き渡り、u:zoとRyoの躍動感あふれるロックなグルーヴが、満員のオーディエンスを激しく踊らせる。そんな観客達を見て、INORANも「ヘイヘイ東京、今日は楽しんでいこうぜ」と、大声でゲキを飛ばす。


その後プレイされた「We’ve Lost Control」「Awaking in myself」「grace and glory」は、秋のツアーでもオーディエンスのボルテージを一気にヒートアップさせた、超強力なラインナップだ。これらの曲には、ブレイクのウェービングやシンガロングなど、観客とのコールアンドレスポンスがキーになるものが多い。しかし、そこは百戦錬磨のNO NAME?達。その要求にしっかりと応え、素晴らしい一体感で演奏するメンバー達の背中を押す。

1ページ(全4ページ中)

関連タグ

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
WWSチャンネルの人気記事をお届けします

関連記事