2018.12.22 公開
L’Arc~en~Ciel、初のクリスマスライヴで11万人を笑顔にした夢のような奇跡の2Days

撮影:今元秀明、岡田貴之、緒車寿一、加藤千絵、田中和子  画像 1/14

余韻に浸っていると、サンタクロースが再び登場して花道で手拍子やウェーブを先導、場を温めた。ややあって、最新シングルである「Don’t be Afraid」が鳴り始める。ダークさと華やぎを併せ持つドラマティックなナンバーを披露し終えると、tetsuyaがマイクを執った。初日のMCでは、「初めてのクリスマスライヴらしいです。“初めて”って感じせえへんよね? “ラルクリーム”とか、ダジャレのグッズつくってたのに、『L’ArChristmas』は初めてなんですよ。 なんで思いつかへんかったんやろう?」とtetsuyaは笑わせ、2日目は、国内外2万人のライヴビューイング参加者に向けても挨拶。また、なぜサンタクロースが赤い服を着ているのか?についてhydeと対話、観客ともコミュニケーションを図った。クリスマスらしい煌めきに満ちた「twinkle, twinkle」で会場を沸き立たせた後、アカペラで歌い始めたのは「I Wish」。観客が手拍子しながら声を合わせて行き、hydeはセンターステージに立ち、更に多くの声を求めるように手を広げる。コーラスを歌い続ける観客とバンドとが寄り添い合い、穏やかな一体感に包まれた時間だった。

L’Arc~en~Ciel、初のクリスマスライヴで11万人を笑顔にした夢のような奇跡の2Days撮影:今元秀明、岡田貴之、緒車寿一、加藤千絵、田中和子  画像 14/14

「皆の笑顔を見られて、今日はここに立てて、幸せとか、皆からのプレゼントを(もらったと)感じたので、すごく感動して、最初から泣きそうになっちゃって…ありがとうございます。皆が笑顔になるのが楽しいから、サンタクロースの気持ちが分かりました。僕たちからのプレゼントは皆にちゃんと届いたかな?」とコメント。盛大な拍手が送られた。「クリスマスということで、『神様っているのかな?』って考えてみました。でも、神がいなかったとしても、クリスマスってたくさんの人に夢を与えることができてるじゃないですか? 信じるとか信じないじゃなくて、今日僕たちがこうやって出会えた奇跡、そして愛し合った時間。これはたしかに存在してた。とても重要なことだと思います。導いてくれたこの日に感謝します」と、L’edバンドで『L’ArChristmas』との文字が客席に灯される中、マイクを握り、最後の曲「雪の足跡」へ。オルガンの醸し出すノスタルジー、yukihiroの落ち着いたドラムのリズム、tetsuyaの粒立ったベース フレーズ、kenの情感豊かなギターの音色、hydeが全身の力を込めて歌う劇的なメロディー。ステージには雪が降り、アリーナには紙吹雪が舞い散った。最後に「Silent Night」の一節を短く織り込んだアレンジで曲を終え、「どうもありがとう! メリークリスマス!」(hyde)と挨拶。全ての音を鳴らし終えた後、力を出し切った、とでも言うように深く頭を下げたyukihiroの姿も印象的だった。

メンバーはステージを去り、一人残ったtetsuyaがバナナを客席に投げ入れ、何度もダッシュしては全方位の観客とコミュニケーション。「ありがとう、まったね~!」と深い礼。約3時間の、まさしく夢の時間は幕を下ろした。

 

L’Arc~en~Cielらしい美意識が隅々まで行き渡っていて、ゴージャスだが決して華美ではなく、エレガントでシック。媚びは皆無だが、ファンへの愛は充分過ぎるほどに伝わってきた。冬の寒さ、雪や氷の冷たさをモチーフにしながら、クリスマスならではの胸の高鳴りや切なさ、人を愛おしく想う気持ちそのものまでをも浮かび上がらせる、総合的な表現。L’Arc~en~Cielにしか実現しえない、魔法のようなステージだった。

 

(取材/文:大前多恵/撮影:今元秀明、岡田貴之、緒車寿一、加藤千絵、田中和子)

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