「流星コーリング プロジェクト」といって、 バンドじゃないとできないことをやろうと思って始めました。 小説を基に音楽を作ったら、 今まで作ったことがない音楽だったり見せたことのない景色があるんじゃないかと思って、 アルバムを作っています。 バンドの作詞者と小説の原作者が一緒だからこそ、 それぞれがリンクするような仕掛けをたくさん用意しているので、 アルバムからでも小説からでも、 どちらからでも楽しめる僕等にしか作れない作品になってると思います。 例えば、 小説の主人公とヒロインが星を見ながら会話しているシーンがあって、 その時の心情が楽曲の歌詞の中でより深く表現されていたり、 その逆もしかり!
ーーまさに読み進めていると、 自然と頭の中で音楽が流れてくるようなイメージに。
今すでに、 「honto」というサイトで電子書籍版が連載されていて、 一部読んでもらうことができるんですけど、 あるシーンにさしかかると音楽が流れるといった仕掛けがあったり。 いろいろな楽しみ方ができる作品になってると思います。
ーー今日の講演では、 もしかすると前作「夢工場ラムレス」が初めて買った小説だった学生もいたかもしれないですしね。 河邉さんが手がけた作品が、 小説や音楽との出会いや世界が広がっていくきっかけに。
そうですね。 普段は小説を読まない方にとって、 音楽が好きだからとか、 好きな人が書いた本だからって手に取るきっかけに自分がなれたら嬉しいです。 例えば、 「夢」は誰もが毎日見ますし、 「星」は世界のどこからでも見える日常にあるものだから、 そういったものに興味がある人が、 「そういうのがテーマなら読んでみようか」と、 思ってもらえたらそれもまたすごく幸せですね。
ーーまた「流星コーリング」を発売された際の、 講演会の再開を楽しみにしています!
ありがとうございます!今日は学生さんだけでしたけど、 WEAVERのファンのみなさんにも僕の考えていることや学んできたことを知ってほしいので、 また必ず開催したいなと思います。 そのためにも、 先ずは、 好きなことにどんどんチャレンジすることを続けて、 僕という人がどういう人なのかを知ってもらえるようなものを、 しっかり作っていきたいなと思います。
(書誌情報)