2018.11.16 公開
<北川悠仁コメント>
今回ドラマ主題歌のお話をいただき、初めて原作を読ませていただきました。
夜中に読み始めたところ、あっという間に物語の世界観に引き込まれて、全巻
読み終わる頃には朝を迎えていました。
すべての登場人物に「生と死」「愛と憎しみ」「美しさと残酷さ」がはらんで いて、“落語”という明るいテーマとは裏腹に、巻きおこる物語の激しさに、読 んでいてゾクゾクしました。どのキャラクターも本当に個性的なので、キャス トの皆さんがどのように役を演じていくのか、とても楽しみにしています。
「マボロシ」を制作する上で最初に思ったことは、今までゆずが表題曲の中で
表現してきたポップさだったり、前向きさだったりを手放し、新たな自分たち
の表現を目指すことでした。「昭和元禄落語心中」の物語が持つ闇、その中に
潜む美しさを楽曲で追い求めました。
試行錯誤の末、“マボロシ”というテーマが浮かび、このキーワードと物語に背 中を押され、今までのゆずにはない、切なく幻想的な楽曲に仕上がりました。 また、ゆずの核である歌も、いつも以上に可能性を模索しています。
新たな扉を開かせたくれたこの物語との出会いに、心から感謝しています。
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