それぞれのアーティスト同士は仲が良いだけでなく、歌のプロフェッショナルとしてのライバル心も垣間見せた。「One more time,One more chance」を歌って会場を圧倒した山崎が、スキマスイッチの大橋卓弥に「ワンモア、よかったですねぇ」とほめられると、「いや、『奏(かなで)』のあとに何を“奏で”ようかと(思ったよ)」と言い返すひと幕も。
また、ギターはもちろんハーモニカやコーラスでも参加する山崎をはじめ、歌と演奏を自在にこなせる実力派アーティストの集まりだけに、音楽性の高いパフォーマンスがそれを過度に強調することなく、さりげなく当たり前のものとして披露されていった。
ここでしか見られないコラボが組まれるのも「Augusta Camp」の魅力。COILとあらきゆうこ(MI-GU)とスキマスイッチがステージに上がった際には「ミゴイルイッチ」というユニット名を提案。会場が笑いに包まれた。
秦 基博 画像 4/6
そして、2003年に「野狐禅(やこぜん)」というデュオでデビューした竹原ピストルが、同年デビューのスキマスイッチに捧げ、共に歌った「同期の桜」は、未発表の書き下ろし曲。
「(新人の頃にあこがれた)あのメインステージに俺たちが立ってるぜい!」とラップでスキマスイッチへの友情を表す竹原に、客席から大きな手拍子が起こった。
そして、終盤は出演アーティストが集結し、福耳としてリリースした全曲を歌うというスペシャルなパフォーマンスに。「10 Years After」「夏はこれからだ!」などのヒットナンバーが披露され、スキマスイッチが作詞作曲した「惑星タイマー」は大橋、秦、さかい、杏子、岡本、山崎の順にヴォーカルをつないでいった。そして、アンコールでは岡本が作詞・作曲し、スキマスイッチがサウンドプロデュースした新曲「八月の夢」をライブで初披露した。