ホンギとファンの大合唱でスタートした「チョケッソ ( I wish )」は、いつもよりも緩めのアレンジにして変化を付ける。ツアーごとに、ライブ1本ごとに定番曲のアレンジを変えてくるのもバンドの醍醐味だ。
次のセクションでは、韓国の最新ミニアルバムの収録曲「Nowhere」と、日本の最新シングルのカップリング曲「Remember」という日韓の新曲を披露したが、「Nowhere」イントロのジョンフンのギターソロは、このライブの聴かせどころのひとつだった。
「YOU DON'T KNOW WHO I AM」で再びファンとのシングアロングで一体感を高めると、「ここからは、最後まで走っていくぞ!」とホンギが勢いをつけ、「Paparazzi」でファンのクラップの嵐に乗ってサウンドが疾走する。
「頭の上に手を挙げて!」というホンギの号令でタオルを掲げると、「Shinin' On」がスタート。もうここからは、誰もが手を振り、喉が枯れるまで歌い、休むことなどできない。武道館をパーティ会場に変える「Champagne」ではホンギの魔法にかかったように大合唱が生まれ、そのまま「PUPPY」で“BOW!”と叫ぶ。
ファンと一体となって曲を作り上げていくのがFTISLANDのライブの魅力だ。FTISLANDというキャンバスに描かれた下絵に、最後に色を付けるのが会場にいるファンなのだ。
そんな盛り上がりのあとに、「今回のツアーでは、初めて行った場所まで満席にしてくれて、ありがとうございます。今日はファイナルだからマジメにいこうかと思ってるんだけど」と言うホンギは、「僕らまだ(軍隊に)呼ばれてないので、来年もライブしに来れると思う。(入隊期間の)1年半、僕らがいなくてつまんない間に、うちの事務所の後輩たちのライブに行ってもいいけど、好きになっちゃダメ! 一番はFTISLANDだから! みなさん、変わらずにまた、遊びに来てくれると思っています」と心の内を正直に話してくれた。
