氣志團万博2018 和田アキ子photo by 青木カズロー 画像 3/6
和田は天を仰いで名曲『Rock Steady』を歌い上げた。まるで天の上からアレサが聴いているような、何とも楽しげな表情であった。アレサイズムに届くようにと、オーディエンスに歌詞の中にあるように「そのまま何も考えずノリで体を動かすこと」の大切さを伝えた。続いてジェイムスブラウンの『SOUL MAN』、マーク・ロンソンの『Uptown Funk』とカバー曲をしっとりと歌い上げる。
さらに、いきものがかりの水野良樹作詞作曲の『また明日も歌いましょう』を熱唱。昨今いろいろと悲しいことが続く時代だからこそ、友人や親のために、そして明日の自分に対する思いをこめて、歌で少しでもやさしく人の気持ちになれるか考えてほしいという思いで選曲したという。
ラストのナンバーは『あの鐘を鳴らすのはあなた』。和田アキ子は「すべてのことを神様が見守ってくれてると思います。ここにいる皆に希望の鐘がなりますように心を込めて歌います」と渾身のソウルボイスで歌い上げた。目頭を熱くし涙する者もいるほどの感動を与えた。
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和田は10月17日、18日、東京・日本武道館で音楽フェス『WADA fes〜断れなかった仲間達〜』を開催。当然、出演者の名前には気志團の名前も入っている。デビュー50周年を迎える和田は「フェスは若者のお祭りだと思っていたが氣志團のおかげで考えが一変。ものすごく楽しくて、年齢も性別も何も関係なく、そこにいる人達を1つにする力があるんだ」と音楽の力を再確認したという。「歌手や芸人、お笑いとかジャンルをこえた和田アキ子らしいお祭り、日本武道館で待ってるよ」と締めくくり、ステージの幕を下ろした。
( 取材/文:金子正男)
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