日本の音楽大学卒業生は、世界水準の高度な技術と表現力を備えながらも、その実力が国内外で十分に認知されているとは言えない現状がある。
この課題に向き合うべく、東京音楽大学大学院声楽専攻(オペラ科)出身の女性アーティスト2名が、新たなプロジェクトを始動した。
本プロジェクトは、日本の音楽大学卒業生の実力を実例によって可視化し、国内外へ発信することを目的とした第一弾の取り組みだ。
世界大会グランプリ受賞者を含む実力派ユニット「音色兼備」
本プロジェクトの旗手となるのは、ヴォーカルチーム「音色兼備(おんしょくけんび)」。
メンバーの一人・青柳は、ミスコン国際大会において世界グランプリを受賞した実績を持ち、もう一人も東京音楽大学大学院にて高度な声楽教育を受けた実力派。
音色兼備は、クラシック声楽・オペラを基盤にしながら、ミュージカルやクロスオーバー領域まで対応できる表現力を持ち、「技術」「表現」「国際評価」「ビジュアル」のすべてを兼ね備えたユニットとして活動している。
【写真】東京音楽大学大学院声楽専攻(オペラ科)出身の女性アーティスト2名が、新たなプロジェクトを始動(2枚)
鶴田香耶(つるだかや)よりコメント
私は12歳で歌手を志し、中学時代は音大受験のために母と二人三脚で努力を重ね、東京音楽大学付属高校、大学、大学院と声楽を学び、音楽一筋で生きてきました。
しかし、大学院修了後に目にしたのは、芸術家を取り巻く厳しい現実でした。
音楽の仕事は少なく、報酬が不透明なまま舞台に立つことや、無給で長期間拘束されることも珍しくありません。
音楽家や舞台人が専門職として扱われにくい現状は、音楽を志す人の減少だけでなく、芸術そのものの衰退に繋がると感じています。
私の周りにも、高い技術と表現力を持ちながら、生活のために音楽を諦めていく友人が多くいました。
それが悔しくて、「私に何ができるのか」を考え続けてきました。
ミスコンテストに挑戦し、音楽の世界を外側から見たことで、新しい出会いや可能性に気づくことができました。
音大卒業後の進路は限られていますが、子供の頃から専門的に学んできた人間が、もっと正当に評価され、輝ける場所があっていいはずです。
私は、クラシックの技術を持ったポップスアーティストとして活動し、クラシック音楽をより身近な存在にしながら、新たな道の先駆者になりたいと考えています。
青柳汐音(あおやぎしおん)よりコメント
私は3歳からミュージカルを習い始め、様々なダンスに触れ合いつつ、クラシックやミュージカルを勉強して参りました。
そして音楽大学声楽専攻を卒業した後、現在は大学院で本格的に声楽を学んでおり、幼少期からずっと音楽と共に歩んできました。
また、ヨーロッパ・ブルガリアで開催された「Lady Universe 2024」世界大会で世界優勝を果たした経験を通して、日本の表現力や音楽の力は、もっと世界に届くはずだと感じました。
クラシックを学んできた私たち2人だからこそ表現できる音楽、音色兼備だからこそ届けられる世界観を、これから一つひとつ大切に形にしていきたいと思っています。
私たちの音楽が聴いてくださる方の心を動かし、勇気や希望、そして笑顔を届け、日本の音楽が持つ繊細さと力強さを、私たち自身が体現し、世界へ届けていく存在になりたいと思っています。
私たち2人の個性を掛け合わせて、今までにない音色兼備らしい音楽を作り、そして音色兼備の音楽が、国境や言葉を越えて誰かの心を照らし、「前を向いてみよう」「自分も輝いていいんだ」と思えるきっかけになれたら嬉しいです。


