株式会社秋田書店は、社屋の建て替えに伴い、代表作の一つである格闘漫画「刃牙」シリーズの魂を刻み込む壮大な演出を実施する。
【写真】格闘漫画「刃牙」シリーズの壮大な演出を実施する秋田書店(3枚)
「刃牙」シリーズは、週刊少年チャンピオンで1991年より連載を開始し、地上最強の生物・範馬勇次郎を父親に持つ、高校生・範馬刃牙が主人公の格闘漫画として読者を魅了してきた。東京ドーム地下に広がる地下闘技場で高校生ながら、王者として君臨する刃牙。 数々の達人、超人たちとの闘いを繰り広げる中で成長し、その父親・勇次郎との「史上最強の親子喧嘩」を繰り広げ、両者勝利と言う結末を持って、因縁に一旦の決着をつけた本作。累計発行部数1億部を超える大ヒットを記録しており、アニメ化や映画化もされ、国内外で熱狂的に支持されている。
そんな「刃牙」の舞台裏を支えてきた秋田書店の本社屋(所在地:東京都千代田区)は、老朽化に伴う建て替えのため、2025年1月6日に本社を一時的に駒込へ移転。長年にわたり出版社の歴史を刻んできた旧社屋は、建て替えに向けて順次解体される。
そこで、3月24日より、解体する本社屋の工事現場の仮囲いに「刃牙」シリーズ屈指の名場面である史上最強の親子喧嘩をテーマにした 演出を施した。主人公・刃牙が、地上最強の男であり最強の父・範馬勇次郎に挑んだ戦い。その激突は「街が揺れるほどの衝撃」と称されるほど壮絶で、多くの読者に「最強vs最強の激闘」として記憶されている。
また、解体工事に伴う影響に対して、刃牙が近隣の住民に謝罪するグラフィックもあわせて公開。「範馬親子の激闘の余波が現実世界にまで及んでしまった」——工事現場という避けられない現象をユーモアと創造性をもってエンターテイメントへと昇華させることで、工事の影響を単なる不便ではなく、楽しめる体験へと転換していく。そうすることで、長年支えてくれた読者と特別な瞬間を共有し、近隣の住民にも少しでも楽しんでいただけるよう工夫を凝らしている。
