抜群の歌唱力と透明感のある声でファンを魅了し続け、2020年にデビュー20周年を迎えた倉木麻衣。2020年はコロナ禍で思ったように活動ができなかった彼女はどんな想いだったのか、たっぷり話を聞いた。
【写真】倉木麻衣が語る「2020年は愛と優しさや平和を祈る一年だった」(3枚)
—2020年は倉木さんにとってデビュー21周年となる1年でしたが、どんな年でしたか?
私にとっては、歌手として20周年を終えて、また新たな夢を実現して発信していこうと意気込んでいた矢先に昨年、世界中で新型コロナウイルスが蔓延するという悲しい現実の中で、不運なことが重なり、大切な家族、祖母と兄が困難な病気になり、その手術や闘病生活により、精神的に、とても気持ちが落ちてしまい、1年間本当にもがいていました。でも、落ちるだけ落ちてゼロになった後は、立ち上がるしかないんですね、人って...。
自分の中で何もできないと嘆き悲しむのかと思いきや、逆境の中で立ち上がる力や前向きに前進することの大事さ、立ち止まったことによって自分自身や周りとよく向き合う時間が増えたことにより、今までは当たり前だったありがたい人や物事にしっかりと気づくようになりました。尊くかけがえのない"今"を大切な人達と、ありのままを受け入れて自分にできることをして、生きること、毎日を大切に生きていたい!と思うようになりました。
また昨年は愛と優しさや平和を祈る一年でもありました。
歌手としては、ほとんど何もできませんでしたが、応援してくださるファンの皆さんに何か少しでも歌によって楽しい気持ちや癒しの時間を感じて頂けるようにライブ配信も始めました。自粛生活が少し落ちついた時期からは、新曲やライブ配信に向けて少しずつですが色々と制作を進めていく一年でした。
—12月に初となるオンラインスタジオライブを開催されていましたが、実施してみていかがでしたか?
