2020.09.24 公開
【インタビュー】sajiが、夏の終わりを感じさせるニューアルバム『花火の詩』を語る!

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若者を中心に支持される3ピースバンドsajiが、2nd Mini Album『花火の詩』をリリース。全編“こいのうた”で構成される本作について、sajiの3名にインタビューを実施した。

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Q.ニューアルバム『花火の詩』はどんな作品になっていますか?

ヨシダ:前作のアルバム『ハロー、エイプリル』は、架空の短編小説集や、オムニバスみたいな感じで1曲1曲をショートストーリーになぞらえた本のようなCDにしたんです。その時の感触がとても良かったので、次作も同じようなものでコンセプトをちょっと変えようと思い、今回のアルバムを制作しました。この『花火の詩』という短編小説集は、全編<こいのうた>にしたんです。ただし出てくる主人公・シチュエーションは全く違う。全く異なる全6曲、6篇入りのミニアルバムであり本であるというような作品にしました。

 

Q.前作の『ハロー、エイプリル』に続いて、”架空の短編小説集第二弾”となっていますが、前作と比べて短編小説というコンセプトの中での違いはありますか?

ヨシダ:根幹をなす部分は一緒なんですけど、昨年バンド名をsajiに改名して、この1年間僕たちは“sajiらしさ”というものを求めてきたんです。僕たちsajiはバンドでありながら、今作の表題曲である『三角の恋』は、始まりがストリングスなんですよ。バイオリンのイントロから始まる曲は僕ら初めてで。ギターロックバンドでありながら、始まりの音でありメインとなる音がギターロックでないというのが、僕の中では結構実験だったんですよね。頭の中に鳴っている音をどう表現しようかとアレンジャーさんと話しながら作りまして。その上でストリングスの音をアレンジャーさんが提案してくれた時に、この物語に装飾する音としてはめちゃくちゃ良いなと思って。sajiはギターロックバンドでありながら、ピアノやシンセサイザーの音を結構入れたりするんですけど、お客さんがそれを受け入れていくれるんですよね。音遊びを全面肯定していただける土壌が僕らには整っているので、今作で新しい音が躍り出たというのが、新しい面だと思います。しかも生でバイオリニストの方に録音していただいいて。楽器の息遣い的なものが感じられて、次の作品にこういうエッセンス入れたいなとインスパイアされる部分はありましたね。

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