2020.05.25 公開
よしあきが、不登校の過去から『マツコ会議』出演、現在の活躍についてを語る!「正解なんてないんだということを世間の皆さんに教えていただいた」

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テレビ番組『マツコ会議』の街頭インタビューから一躍話題となったよしあき。不登校だった過去を乗り越え、現在はモデルにタレントとマルチに活躍する新世代のスターに迫る。

※このインタビューは3月23日に収録したものです。(感染症に十分注意して収録を行っております)

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よしあき・インタビュー

―この春高校をご卒業されましたが、率直に高校生活はいかがでしたか?

 教科の勉強はもちろんですが、先生が教えてくれない友達との付き合い方や、集団での生活がすごく勉強になりました。僕は一度転校して通信制の学校に変えたのですが、毎日行っていた学校も、通信制の学校も文化祭や体育祭があって、どちらにも参加していたしすごく楽しかったです。あとは、制服を着ることが楽しかったり、放課後友達と遊ぶのが楽しかったり。学生が終わってしまったことがすごく寂しいです。

よしあきさんのターニングポイントを教えてください。

 高校受験の時ですね。小学4年生から中学3年生まで不登校だったので、高校から自分を変えようと思って行動し始めました。それまでは家にずっと引きこもっていて、すごくつらかったです。ずっと家の中にいるので精神的にも身体的にも悪くなっていきますし、もう地獄のような日々でした。だから“学校に行きたい”というよりも、“規則正しい生活をしたい”“きちんと社会の中で生きたい”というような感情が強かったと思います。そこからはカウンセラーさんとお会いするようになり「まずは毎日筋トレをしなさい」と言われました。
外を歩いたり電車に乗ったりするだけでかなりの体力を使うので、当時の僕には耐えられないからまずは体力をつける。お家の周りを散歩したり、生活リズムを直したりして徐々に元の生活に慣れていきましたね。あとはフリースクールにも通い始めました。当時は家族以外とのコミュニケーションをまったくとっていなかったので、フリースクールの生徒さんや先生とのコミュニケーションを取るようにして、少しずつ人と話すことも怖くなくなっていった感じです。そしてお姉ちゃんと外に遊びに行くようになりました。
原宿に行った時に偶然『マツコ会議』の街頭インタビューを受けて、マツコさんとお話をして、その時初めて人に認められた気がしました。引きこもっていた時の自分は、服装も気にしないし、太っていたので、ずっと自分のことを間違った存在だと思っていました。『マツコ会議』に出演させていただいたことがキッカケでいろいろなメディアに出て「かっこいい」って言ってもらえるようになってからは、「正解」なんてないんだということを世間の皆さんに教えていただきました。


―引きもりをしていた頃の自分にどのような声をかけてあげたいですか?

 「焦らなくていいよ」ですね。中学2年生の時とかは、高校卒業なんて夢のまた夢だったんです。不登校になってから元に戻るまでって、体力も時間も必要だし、カウンセラーの方には「20歳を目安に計画を立てよう」って言われたんですね。結果僕は早めに立ち直ることができたけど、その言葉の通りで本当に焦らなくていいと思います。


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―お姉さんのミチさんとはYouTubeチャンネルも持たれて仲良しな様子がアップされていますが、お姉さんをはじめとしたご家族はよしあきさんにとってどんな存在ですか?

 お母さんは僕が不登校の時に、カウンセリングや支援センターなどいろいろなところに行ってくれて、どうすれば僕が立ち直れるかを考えてくれました。そのせいで家族が大変だった時期にもお姉ちゃんも僕のことをずっと応援してくれていて、本当に言葉にできないくらい家族は大切ですね。

―高校を卒業されて、今後新たにチャレンジしたいことはありますか?

たくさんありますね。例えば大学進学とかってまったく考えていなかったんですけど、高校を卒業してみてやっぱり学生生活が終わってしまったことがすごく寂しくて、大学行きたいなとかも考えちゃいますし。仕事でいうと、大人っぽいことをたくさんしてみたいですね。本も出せたのでちょっとそういうこ真面目なこととかも発信できるような機会があればどんどん発信していきたいです。


―今後の展望を教えてください。

 自分が不登校だったことを本にしてから、同じく不登校で悩んでいる人からダイレクトメッセージをもらうことが多くて。どうしても一人一人には返せない時もあるので、僕自身の過去を話していく機会をたくさん設けたいなと思っています。僕自身、不登校だった時にお母さんが“不登校でも社長になれた”みたいな記事とか本をたくさん持ってきてくれたんですけど、当時は“この人たちは根本が僕とは違うんだ”と思って読みもしなかったんです。だけど今僕はこういう形で人前に立つことができているので、そういう僕の経験を直接たくさんの人に伝えていけたらいいなと思います。



―初のフォトエッセイ『友達ゼロで不登校だった僕が世界一ハッピーな高校生になれたわけ』はどんなお気持ちから出版しようと思ったのですか?

 本を出版しようというお話は結構前からあったんですけど、可哀想な子だと思われたくなくてお断りしていたんです。だけど不登校だった時の自分を克服して、本当に今を楽しめているという自信がついたので、本を出すことを決めました。あと発信したいなと思ったキッカケとして、その時悲しいニュースが続いていて。不登校の子と親御さんが悲しいことがあったというのを目にして、自分のことのように思えて。それが自分の中にすごくドンと重くきて、もし僕の体験を話すことで同じような境遇の方にとって少しでも力になることが出来たらと思って、本を出すことになりました。


―『友達ゼロで不登校だった僕が世界一ハッピーな高校生になれたわけ』はどんな内容になっていますか?

 本当に友達もいないし人生も楽しくないし、地獄のような生活を送っていた僕が、今本当に胸を張って「幸せだ」と言えるようになるまでの過程を書いています。お母さんもインタビューを受けてくれて、今までお互いに話さなかった当時のことを振り返りました。当時の僕が知らなかったお母さんの話など僕も知れてよかったし、不登校のお子さんがいるお母さんにも読んでもらいたいです。不登校になると“これをやった方がいい”という情報がいっぱいあって、僕もお母さんもいっぱいそれをやってきました。その中で自分に合っている・合っていないとかもあったので、あくまで僕に合っていたものではありますがお話させていただきました。



よしあき・プロフィール】
15歳ながら「友達は一人もいない」という発言とオシャレ過ぎるファッションセンスで一躍話題となり、注目を集める。 実の姉であるミチと共に「よしミチ」の愛称で親しまれ、海外旅行やハイブランドに囲まれたファッショナブルなライフスタイルと自由過ぎるキャラクターが爆発的な人気を集め、様々なメディアにモデルとして登場。2019年12月に自身の歩みを振り返った初のフォトエッセイ『友達ゼロで不登校だった僕が世界一ハッピーな高校生になれたわけ』(kadokawa)を出版。発売2週間で重版が決定するなど話題を集めている。

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