お母さんは僕が不登校の時に、カウンセリングや支援センターなどいろいろなところに行ってくれて、どうすれば僕が立ち直れるかを考えてくれました。そのせいで家族が大変だった時期にもお姉ちゃんも僕のことをずっと応援してくれていて、本当に言葉にできないくらい家族は大切ですね。
―高校を卒業されて、今後新たにチャレンジしたいことはありますか?
たくさんありますね。例えば大学進学とかってまったく考えていなかったんですけど、高校を卒業してみてやっぱり学生生活が終わってしまったことがすごく寂しくて、大学行きたいなとかも考えちゃいますし。仕事でいうと、大人っぽいことをたくさんしてみたいですね。本も出せたのでちょっとそういうこ真面目なこととかも発信できるような機会があればどんどん発信していきたいです。
―今後の展望を教えてください。
自分が不登校だったことを本にしてから、同じく不登校で悩んでいる人からダイレクトメッセージをもらうことが多くて。どうしても一人一人には返せない時もあるので、僕自身の過去を話していく機会をたくさん設けたいなと思っています。僕自身、不登校だった時にお母さんが“不登校でも社長になれた”みたいな記事とか本をたくさん持ってきてくれたんですけど、当時は“この人たちは根本が僕とは違うんだ”と思って読みもしなかったんです。だけど今僕はこういう形で人前に立つことができているので、そういう僕の経験を直接たくさんの人に伝えていけたらいいなと思います。
―初のフォトエッセイ『友達ゼロで不登校だった僕が世界一ハッピーな高校生になれたわけ』はどんなお気持ちから出版しようと思ったのですか?
本を出版しようというお話は結構前からあったんですけど、可哀想な子だと思われたくなくてお断りしていたんです。だけど不登校だった時の自分を克服して、本当に今を楽しめているという自信がついたので、本を出すことを決めました。あと発信したいなと思ったキッカケとして、その時悲しいニュースが続いていて。不登校の子と親御さんが悲しいことがあったというのを目にして、自分のことのように思えて。それが自分の中にすごくドンと重くきて、もし僕の体験を話すことで同じような境遇の方にとって少しでも力になることが出来たらと思って、本を出すことになりました。
―『友達ゼロで不登校だった僕が世界一ハッピーな高校生になれたわけ』はどんな内容になっていますか?
