―『ハロー、エイプリル』の楽曲の中から学生にオススメするとしたらどの楽曲をオススメしたいですか?
ユタニ:僕は『ユートピア』ですね。サビに“青春はいつでもドラマチックテンプテーション”っていう最高の歌詞があって。僕の青春はまだ終わっていないんですけど(笑)、青春って学生の時には気づけないじゃないですか。僕が学生の時も先生に“今しか楽しめないことがある”って言われて、当時は全然分からなかったんですけど今になってめちゃくちゃ分かるので、今を存分に楽しんで欲しいなと思いますね。
ヤマザキ:僕はこのアルバムの中で一番好きな『ミラーリンク』です。学生時代の自分もこの曲が一番好きだと思うので、シンプルにそういう理由からこの曲を選びました。
ヨシダ:僕は6曲目の『YELL MY STORY』ですね。4月って出会いと別れが集約されている時期だと思うんですね。出会いや別れって、誰かと示し合わせたわけじゃないのに同じ学校や同じクラスになって、一緒に過ごしていくうちに絆が生まれたり友情を育んだりして。僕ら3人も同じ学校だったという縁で今も一緒に仕事をしていたり、これってすごいことだと思うんですよ。この曲と一緒に青春を過ごしてもらって、10年後もこの曲がその人にとっての思い出になってくれれば嬉しいです。
―曲を通してリスナーに伝えたい共通のイメージというのはありますか?
ヨシダ: “一緒に寄り添う”ことを目標に曲は書いていますね。“キミの人生、キミの心に寄り添う”がテーマです。僕はひとりぼっちの人を見たくないので。クラスがガヤガヤしている中、隅っこの方でうずくまっているヤツとか後ろから抱きしめたくなるんですよね。
―皆さんの思い出に残っている出会い・別れのエピソードがあれば教えてください。
ユタニ:僕は出会いで言えばメンバーとの出会いですね。
ヨシダ:100点の答え(笑)。うちの兄貴が彼の先輩ということもあって、僕とユタニは高校時代からの付き合いですね。
ユタニ:僕がタクミ(ヨシダ)の1個上の先輩で先に軽音部に入っていて、タクミが1年遅れで軽音部に入り、そこからは同じ部活の先輩後輩として遊んでいました。
ヨシダ:プライベートでも仲が良かったんです。毎日一緒にいましたね。軽音楽部って体育会系ノリがそこまで強くないので、先輩もやっぱりフランクだったんです。だから僕は同級生よりも1個上のユタニくん世代とつるんでいました。その後高校を卒業して、ユタニくんが入った音楽の学校に1年遅れで入ったんですけど、クラス編成で僕の前に座っていたのがヤマザキくんだったんです(笑)。僕とヤマザキくんもプライベートで仲が良くて遊んでいるうちに「バンドやろうよ」って組んだ感じです。
ヤマザキ:僕の大切な出会いももちろんメンバーですが、別のものでいうと野球ですかね。全然興味はなかったんですけど小学校の時に始めて、そこからずっと野球をやっていて。同じ野球部の友達がバンドをやっていたので、そこから何の気なしにベースを始めて今もベースを弾いているので、興味がないことでもやってみたら何が起こるか分からないなと思いましたね。
―ファンの皆さんにメッセージをお願いします。
ユタニ:出会いや別れ、まさしく『ハロー、エイプリル』というタイトルにふさわしい、これからの希望を持った人に向けた歌などが6曲入っているボリューミーなアルバムになっています! 皆さんに寄り添った作品になったと思うので、皆さんなりに聴いていただければ嬉しいです。皆さんの解釈に寄り添えるようなアルバムになっているのでお楽しみに!
saji・プロフィール
北海道出身の3人組バンド。2010年に「phatmans after school」を結成。2019年、バンド名を「saji」に改名し、キングレコードよりリリースされた「ツバサ」は、TVアニメ『あひるの空』第1期エンディングテーマに抜擢。全楽曲の作詞・作曲を手がけるVo.ヨシダタクミの透き通る歌声、葛藤や憂いをストレートに表現した歌詞に、Gt.ユタニシンヤ、Ba.ヤマザキヨシミツのパフォーマンスが相乗効果を生み出し、男女問わず若者世代を中心に支持されている。
【リリース情報】
『ハロー、エイプリル』
NOW ON SALE!!
別れと出会いの季節“エイプリル”をテーマにした6曲入りのミニアルバム。1曲1曲にストーリーがあり、全ての曲が集まると短編小説のような仕上がりに。新生活が始まった学生にさまざまな角度から寄り添い、エールを送るsaji渾身の6曲は、この春必聴!

