2019.12.31 公開
【インタビュー】春畑道哉(TUBE)が超絶ロックナンバー「Kingdom of the Heavens」を語る!

春畑道哉 カメラマン:西槇太一  ヘアメイク:松本順(辻事務所)  画像 1/3

TUBEのギタリストであり、
ソロアーティストとしても活躍している、春畑道哉にインタビューを行った。
春畑は2020年1月4日、5日に東京ドームで開催される新日本プロレスの年間最大のイべント「WRESTLE KINGDOM 14 in 東京ドーム」テーマ曲として新曲『Kingdom of the Heavens』を書き下ろしている。
WWSチャンネルでは、春畑にインタビューを行い、今回の楽曲のコンセプトから制作過程、さらには2020年の活動に向けて語ってもらった。


Q: 『Kingdom of the Heavens』のコンセプトは?

春畑:この曲を作るときのコンセプトはやっぱり「1.4&1.5東京ドーム」の大会のテーマ曲なんですけど、プロレスラーの選手を鼓舞するために作った曲で、聞いた人が試合に向かうというかやる気が出るというパワーを充電出来るのうな曲になったらいいなと思い作りました。


―音を聞いていると選手が前に進んで行進していくような前向きなイメージに感じましたが

春畑:たしかにそういうところはありますね。

Q: サウンド的にこだわった音は?

春畑:パートごとにいろいろ想像して作ったんですけど、どこか新日本プロレスということで日本の侍同士の戦いじゃないけど、緊張感というか、間合いを詰めていくジリジリした感じ、スタート前の一番怖いところみたいなのをアルペジオとループを混ぜて作ってみたりとか、ギターリフは攻撃性を表したいというところ、あとはサビの感じでは天空のコクーンみたいな駆け上がっていくような疾走感というか、パートごとにいろいろ作っていきました。


―ギターが歌っているというか泣いてるような疾走感がカッコいいですが、そういったアレンジは不意に思いつくのですか?

春畑:この話をいただいてから制作時間があまり
なかったのですけど、最初に話を聞いてるうちからリフが何となく頭で鳴り出しました(笑)

帰ってすぐiPhoneにスケッチというかこのリフがいいかもというのをどんどん録っていって、さっき話したアルペジオもそうなんですけど、それをスタジオで一気に吐き出しました。

バラ録りなんですけど、パーツパーツ録っていって、この曲の3倍ぐらいの容量のリフを並べ替えていきました。

―実際試行錯誤しながらフレーズを生み出して組み立てた
ということですね。すごくクリエィティブだと思いますが、勢いで作ったところはありますか?

春畑:勢い重視で作りました(笑)
TUBEでも(ソロの)スポーツの楽曲制作でも、いつも譜面を先に書くことが多いんですけど、
今回一切譜面を使わなかったです。


―日頃は譜面から楽曲を作られるのですか?

春畑:TUBEの時は9割9分、楽器も持たないで譜面で作ることが多いです。

―譜面は手書きですか?あるいはシーケンスソフトでしょうか?

春畑:シーケンスソフト一度買ったんですけど時間がかかりすぎて(笑)もう書いたほうが早いとなって、やっぱり手書きですね。

―最近は便利になってシーケンスソフトを使う人も増えてきてますが、譜面を手書きで作ることでしか
生まれないメロディーがあると思います。そのあたりいかがでしょうか?

春畑:それぞれにいいところはあると思います。
新しい作り方で作られてる曲も僕は大好きです。

Q: 過去からJ リーグやプロ野球のテーマソングを手掛けられてますが、
スポーツの楽曲が春畑さんに合うのでしょうか?

春畑:こういったオファーはありがたいですね
多分言葉がない分、スポーツに感情移入しやすいというか歌詞に限定されないから、インストというのは合うかもしれないですね。

―いろんなインストの楽曲がある中で春畑さんの楽曲はとてもメロディアスで
とっつきやすいと思いますが・・

春畑:時々スタッフにもっとメロディックに
しないとって指摘は受けるんですけど(笑)

―相当メロディアスだと思います(笑)


春畑:最初だいぶマニアックな曲を作ったら、
スタッフ、エンジニア含め、こういうタイプの曲(メロディのある
曲)のほうが求められてる曲じゃないですか?とやりとりがありましたね。

 

【インタビュー】春畑道哉(TUBE)が超絶ロックナンバー「Kingdom of the Heavens」を語る!春畑道哉 カメラマン:西槇太一  ヘアメイク:松本順(辻事務所)  画像 2/3

 

―なるほど制作スタッフからはもっとメロディの要望があったということですか・・

春畑:結果、ポップに仕上がっていくのはミーティングを繰り返していくうちに
そうなったりしますね。

Q: 今回の制作は実際いつから行いましたか?

春畑:10月25日にお話を伺って11月20日ぐらいにマスタリングでした。


―通常よりはかなりタイトなスケジュールですよね?

春畑:もっと早くからお話を聞いて、余裕があってのリミットということが
多いです。今回は自分達がツアー中だったから余計に時間ありますか?みたいな感じで気を使っていただきました。

―スケジュール的な制約の中で制作はいかがでしたか?

 

春畑:1曲取りかかれる時間はまずありますか?と聞かれて確かに
タイトだなと思ったんですよ。1ヶ月しかなかったので。

それで中身は何ですか?と聞いたら新日本プロレスでと言われて、メタルなら承りますと答えました(笑)

Q: 今回のサウンドの出来上がりを聞いてみてご自身としてサウンドの満足度は高いですか?

春畑:そうですね。凄く気に入ってます。結果メタルではないんですけど、だいぶ好きな曲が出来上がりました。

Q: まだライブではやられてないですが、今回の新曲をライブをやるイメージは
湧いてきますか?

春畑:めっちゃ湧いてきますね。

―ライブ感が凄く伝わってきたサウンドだと思います、疾走感とか

春畑:そうですね。ライブでは盛り上がりそうです。

Q:今回の楽曲はレスラーが対決するイメージで
ハードなサウンドですが、実際にプロレスの試合をご覧になったことはありますか?

春畑:子供の頃は大好きで毎週金曜日
8時の放送が楽しみでした。

その直後はみんなでわざを掛け合って盛り上がるという(笑)

ただ、その後生で見たことがなくて1.4 初めて生で見れるので楽しみなんですよね。

―当日見に行かれるということですか?

春畑:想像の世界ですが自分の曲が流れて
その日どうなっていくのか楽しみです、

照明とか音響とかにもすごいこだわって
やられてると新日本プロレスの社長さんの記事を読ませていただいて
ドーム2日間て凄いですよね。

Q: 今回ソロでの制作になりますが
TUBEでの制作を行うときと比べて違いはありますか?

春畑:ギターインストに関しては制約がないところが面白いというか
速度も自由だし音域も自由だしただ楽器達の一番いい状況を出していく
感じがいいですね。

その点、当然ながらバンドは歌を一番よく聴かせるための演奏と
アレンジが重要になります。

一番歌がカッコよく聞こえるのに
みんながどんなパフォーマンスでアレンジするかですよね。

Q: 話は変わりますが、TUBEの楽曲でのギターソロ
の部分もこだわって構築されるのですか?90年代はギターソロが流行ったときも
ありましたが・・

春畑:いまだにTUBEはギターソロなんですよね(笑)

ギターソロ自体が最近の音楽は減ってますけど、(TUBEは)ずっとギターソロですね。

―ギターソロが好きな音楽ファンは多いと思うのですが

春畑:最近の音楽は確かにギターソロは減ってますね。だからどうやってギターソロじゃなくて歌ってない部分を作れるのか最初思いつかなかったのですけど、それもカッコいいなと思って研究したりしてます。

Q:来年東京オリンピックがありますが
何か応援してみたいスポーツはありますか?

春畑:スポーツ観戦僕は大好きなので見たいものがありすぎて
困るくらいで・・・一個に絞るのが難しいですね

まあ球技系は結構好きですね。

―来年スポーツイベントなどで日本がまた盛り上がると思いますが
別のスポーツから楽曲オファーが来たりしたらいかがですか?

春畑:それは喜んで受けたいと思います(笑)

Q:来年TUBEとしてスタジアムライブ、
横浜スタジアムと甲子園球場が発表されてますがどんなライブになりそうですか?

春畑:5年ぶりの甲子園ライブなので関西の皆さんには野外が久々という方もいらっしゃると思います。
この5年間TUBEが野外でやってきたこと、5年という年を重ねた分、あの時と
こう違うなとか、ここは良くなったなとか、体力落ちてるなとか(笑)、
感じるか分からないですけど、一緒に過ごせる時間を楽しんで欲しいなと
思います。

―横浜スタジアムは結構ライブをやられてるのですか?

春畑:毎年やってますね

Q: TUBEとして来年35周年を迎えますが、新しい楽曲など期待してもいいですか?

春畑:いままさに準備しているところです
ファンとしては期待出来る年になりそうですね


春畑:そうですね。バンドで35年はなかなか出来ることではないですから。

TUBEは途中で活動休止はされてないですね?
ずっとやり続けるって凄いですね。

春畑:まあ夏しか働いてないんで(笑)
半分ぐらいなもんなんですけど、実労働時間は。

Q: 合わせて、春畑さんソロのライブツアーは
これから予定が決まりそうですか?

春畑:来年できたらいいなという希望はあります。
映像とかも毎回こだわりの演出があるので
是非見ていただきたいですね。

ー春畑さんの過去のライブ映像を拝見したのですが、インストライブとは思えない凄まじい盛り上がりだと思いました

春畑:本当にお客さんに恵まれてると思います!


Q: 今後どんな方に音楽を伝えていきたいですか?ソロ、TUBEに限らず。

春畑:ギタリストでいうと、なかなかマニアックな音楽かもしれずイントロ長いね、歌いつ来るの?という人がいるかもしれないですけど、
是非歌詞とかがない分、どんな場面でも聞ける音楽というか、ドライブにも
勉強中でもお掃除中でも、寝る前でも聞いて欲しいです。

ーインストは生活の中で聞けるからいいですよね

春畑:僕は偶然なんですけど最近ジムに行く時に、今回の楽曲の
ミックスを確認しながら行ってたら、いつも以上に回数いけましたね(笑)

ーこれ聞いたら筋トレ進みますよね

春畑:楽曲的に結構アドレナリンが出るというか
朝、寒いから布団から出たくないという時にパワーをゲット出来るようなそういう効果はあると思います。


Q: TUBEとしては、もちろん過去に凄い数のファンはいると思うのですが、また新しいファンにアプローチもしていきたいですか?


春畑:そうですね、最近少しずつ何でTUBE来たの?ぐらい若い子がライブに
増え始めました。親の影響だったりお腹にいる時から毎日聞いる
音楽だったのかでなんとなく合うのか、2世代3世代みたいな客席の雰囲気がすごい好きなんですけど、是非まだTUBEを一度も見たことないって方がいらしたら、甲子園とか横浜スタジアムで、夏祭りとか花火大会に行くような感覚で
見ていただけたら楽しいのではと思います。

春畑:「Kingdom of the Heavens」の新日本プロレスさんとのコラボMVが完成したんですけど、選手の皆さんの熱い戦いのシーンと派手な演出と曲がマッチしているので、是非観ていただきたいです!
そして、TUBEは35年も不定期な活動なのに、応援してくれてる方がいるおかげで
こうやってまだ自分達も新曲作ったり、ライブやったり、パワーをもらってます。

これからも引き続き応援よろしくお願いします。

【インタビュー】春畑道哉(TUBE)が超絶ロックナンバー「Kingdom of the Heavens」を語る!春畑道哉(TUBE)  画像 3/3

▽“WRESTLE KINGDOM 14” Official theme song 春畑道哉「Kingdom of the Heavens」MV SIZE
https://youtu.be/pvMuF_l4eI0

【リリース情報】
春畑道哉 配信シングル
「Kingdom of the Heavens」
2019年12月18日(水)リリース!
(作曲&編曲:春畑道哉)
▽ダウンロード/ストリーミングはこちら

https://smar.lnk.to/I_2_2WN

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