2019.04.06 公開
―5月2日には朗読劇『柳橋物語』が公演されますが、今回朗読劇は3回目、実際に脚本を読まれてどう思われましたか?
とても難しいと思いました。台本を読んでいて、同じ女性として主人公のおせんの気持ちになって考えると苦しくて。物語では1人の女性の一生を描いていますが、なぜこんなに苦しい思いをしなくてはならないのだろうとか、読んでいても思わず本を閉じたくなるようなシーンがたくさんありました。コメントにも今すぐにでも逃げ出したいと書きましたが、本心では本当に怖くて仕方がないです。演出の笹部さんと制作チームの皆さんとはご一緒するのが3回目なので安心感はありますが、新鮮な気持ちで稽古に挑めればと思っています。
―本公演パンフレットなどのビジュアルデザイン原画も手掛けていらっしゃいますが、こういうアーティスティックなことはどんな時にイメージされるんですか?
まずは『柳橋物語』を読んで、柳が風で揺れてるような光景や、柳橋の風景が頭に浮かんだので、川に反射してる橋と水面を描きました。川も水色だけではなくて、春夏秋冬1年を通しておせんの人生を彩るような、ピンク、黄色、緑、さまざまな色を取り入れて描きました。きっと一目では気付かれないと思いますが、自分なりの思いを込めながら描きました。
―このような作品を描くときはやっぱり時間がかかるものですか?
アイデアを考える時間はある程度必要ですが、描き始めてからは休み休み描いても4時間ぐらいですね。
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