再び雰囲気が一転、オーケストラサウンドをBGMに金村美玖と小坂菜緒が美しく舞う。そしてグループを代表する人気コンビ「なおみく」のユニット曲「See Through」をパフォーマンスする。
そのままWセンターを務める15thシングル表題曲「お願いバッハ!」へ。最高にハッピーな雰囲気で本編最後の楽曲を歌い終わり、ふたりはハグをして退場した。
アンコール明けの1曲目は、グループのデビュー曲「キュン」。シンプルなツアーTシャツに着替えたメンバーたちは、色褪せない名曲をフレッシュにパフォーマンス。
MCでは、グループ最多のセンター作を持つ小坂菜緒が、実は自身がセンター=座長として回るツアーは今回が初めてだったことに触れ、「このツアーを通してメンバーみんなの笑顔を見れたことが個人的にはすっごく幸せ」と語った。髙橋未来虹は、新しい挑戦が多かった今回のツアーに不安があったことを告白し、「みなさんの期待は超えることができましたかね」と問いかける。会場から大きな拍手が起きると、髙橋は込み上げる涙に声をつまらせながら感謝を伝えた。
そしてグループに課せられた期待と未来への思いを歌った楽曲「Expected value」を歌う。間奏中に、髙橋がグループを代表してスピーチをした。
「地方公演を乗り越えて、こうして代々木の地に戻ってきて、改めてこの長いようで短い2ヶ月が、もう幕を閉じようとしていることを実感しています。改めて、ここまで支えてくださったおひさま(日向坂46ファンの総称)の皆さん、本当にありがとうございました。私はツアーのセットリストが配られた日から、このツアーが本当に楽しみで。でも新しい挑戦も多くて、不安や緊張ももちろんあったんですけど。一緒にライブを作り上げてくれるおひさまの存在に、すっごく支えられた2ヶ月間でした。新しい挑戦も多い中、メンバーはステージに立って見えている部分だけではなくて、本当にひたむきな努力を重ねてここまで駆け抜けてきました。それが皆さんの目にはどう映ったのでしょうか。もしよかったら聞かせてください。グループの現在地点と向き合うこと、それは時に悔しくて、もどかしい気持ちになることもありました。だけど、そういった気持ちを乗り越えてこそ、今日みたいにみんなで心から笑える日があるんだなと私は思いました。日向坂46は、誰かが落ち込んだりうつむいたりした時に、そっと手を取って寄り添ってくれるメンバーもいたり、その手を強く引っ張ってくれるメンバーがいたり、本当に素敵な子たちの集まりなんです。そんなこのグループをたくさんの人に知ってほしいという思いで、強い気持ちを持って、このツアーに臨んできました。こんなに素敵なメンバーと、いつも愛をもって接してくださるスタッフの皆さんと、そして何より、どんな時も味方でいてくれて、助けてくれる、そんなおひさまと、このツアーが幕を閉じてもまだまだ見たい景色があります。これからも、日向坂46とともに横一列になって、歩いていってくれると嬉しいです。これからも、日向坂46の応援をよろしくお願いします」









